＊16＊RW ページ42
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何度目かの雷の音と稲光で、ヌナが目を覚ました
見上げた先の天井と寝ているベットが違うことに気づき、ふと僕の方を見た。
「ここ、リョウクくんの部屋……？」
「そうだよ。熱は大丈夫？」
おでこに手を当てると汗をたくさんかいたからか微熱程度に下がっていた。
「ゴメンね。また迷惑かけちゃって……」
ゆっくり体を起こそうとするから
「何やってんの。まだ、起こせないよ。熱、あるのに」
「でも、汗かいちゃったから……シャワーしたい。」
額にうっすら汗が滲み、僕もさっきシャワーをかけてしまった罪悪感からか
「わかった。でも浴室の前にいるから、ひどくなったら声かけて」
僕の言葉に、うんと頷いてゆっくり自分の部屋に戻る
シャワーの音が浴室内に響き始め、その間にお粥を用意した
シャワーの音から、ドライヤーの音に変わり
ヌナが浴室から出てきた
「あのっ、リョウクくん……えっと、服……」
自分の着ていた服が僕の服に変わっていたから動揺した様子
「今から全部話すから。その前にお粥食べる？それともアイスにする？」
しばらく考えて、『アイス』って言うから口当たりのいいバニラアイスを渡した
リビングのソファーに並んで座ると、アイスを食べながら僕はゆっくり口を開いた
「この雨の中、どこに行ってたの？」
まずは、それが知りたかった
「えっと、リラと別れてから……不動産屋に…」
「えっ……何で？」
「だって……解消するなら、次に住む場所探さないと。」
ヌナの言っている意味が全くわからず
「ゴメン、意味わかんない。解消って？」
ふと隣を見ると、アイスのスプーンをギュッと握りしめ
「だって…気持ちが動いたら解消って……(笑)」
さっきのうわ言と、それから今の話で線と点が繋がった
「ゴメンね。もう少し待ってて。」
ソファーから立ち上がり、背を向けるから
「まだ、話は終わってない！！」
勢いで引き寄せた体は、また僕の胸に収まる
「まだ、あるでしょ？言いたいこと……ちゃんと言いなよ、聞くから。」
僕の胸の中で動かないヌナ。
トントンと背中を擦ると、「あのね……」その後に続いた言葉
「この間、元カレに偶然に会ったの。
そしたら、リョウクくんのことをすごく怒ってて……探し出すって言うから、それだけは絶対にダメだからやめて。って言ったの。なのに……」
「復縁、迫られた？」
小さく聞こえる泣き声。
それで、気が済むのならって
「バカっ」
僕は、もう一度抱きかかえて部屋に向かった
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか？またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸｀) (2019年11月3日 5時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは！こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)！ありがとうございました！！ (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい！いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです！一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね！ (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年10月4日 11時
