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・
あれから___________
同じ空間で過ごして、共有するスペースはたくさんあるのに……………
「おはよう」の挨拶すら重々しくて、目を合わすことすら緊張して
確実に距離が離れていくのを実感する………
*****
「ね、いつだったら取材できる?ほら、ルームシェア特集!!」
リラからの電話は、いつも一方的で……
適当に誤魔化そうとしても
「できれば、この日がいいんだけど。」
結局、日にちを決められ、ただ頷くしかできない私
「もう一つ、ルームシェア相手のカレの話も聞きたいから、予定を空けてもらっといてね!」
電話を切ってから深い溜め息を一つ。
リョウクくんに、ちゃんと話さなきゃ……
そう意気込んだのに
すれ違いの生活。ううん、わざとすれ違っているのかも?
*明後日、友達が雑誌の取材で家に来ます。
リョウクくんにも、ルームシェアの話を聞きたいので、よかったら協力してもらえるかな?*
直接、言うのが怖くてメールにするなんて
何で大事なことを言葉で伝えられないんだろう
意気地なしの私。
♪♪♪♪♪
慌ててメールを開くと
*話があるなら直接言いに来て*
文面からは、リョウクくんの思いを読み取れなくて、初めてプライベートルームのドアをノックする
トントン_____
ガチャ
「なに?」
たった一言でわかったのは、あの日と態度が同じ
で、張りつめた空気
「ゴメンね、雑誌社に勤める友達がルームシェアの取材をしたいみたいで……できれば、リョウクくんの話も聞きたいって……ほんの少し、時間とれる……かな。」
「それを、言いたかったの?」
私をじっと見つめるリョウクくんの視線は鋭くて
ドア越しなのに体が引いてしまう
「その前にさ。
お姉さんってなに?僕、一人っ子だけど。」
私のついたウソは、あっさりバレていて
どう言い訳していいか戸惑っていると
「彼女だとでも思ったから?」
グイっと手を引っ張られ、閉められたドアに背中を押し付けられる
同じ間取りなのに、白を基調としたシンプルな部屋
「ヌナはさ、僕のこと……好きなの?」
ただでさえ、距離が近くてまともに顔を見れない。
そんな状況で、こんな質問なんて………
明らかに動揺する私を見て、フッと鼻で笑う
「まぁ、いいや。別にそんなこと聞きたいわけじゃないし。取材の件、わかったよ。」
くるりと私を後ろ向きにしてドアを開ける
ガチャと閉まったドア
体が動かず立ち尽くす私。
だけど
さっきの質問の答えは、すぐにわかることになる……
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか?またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸`) (2019年11月3日 5時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは!こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)!ありがとうございました!! (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい!いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです!一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね! (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時:2015年10月4日 11時