＊11＊ ページ37
・
一人で過ごす部屋は_____
慣れているはずなのに、待ち続けることだってずっと耐えてきたのに。。。
いつの間にか、ルームシェア相手のリョウクくんの存在が大きくなっていた
キッチンを見ると、
｢もう、水垢は天敵！！」
そう言ってシンクをピカピカに掃除をする姿
｢この柔軟剤、香りで一目惚れ(笑)｣
何種類かの柔軟剤をキレイに並べて満足そうな姿
｢ヌナ、おはよ………」
ちょっぴり髭が伸びて寝グセのついた顔
どれも、みんな、懐かしくて。
今更ながら自分の言った言葉を後悔する
玄関の音に敏感になって何度も確認したり
メールを何度も開いたり
ルームシェア。
難しいよ、私には………
距離感がわからない。
リョウクくんの思いも
＊*＊*＊
いつものように、夕食を用意してラップで包む
朝起きて、リビングを見に行くとそのままで……
「今日も帰って来なかった…」
そんな日が続いて、二人分の食事の用意をやめた
そんなある日。
久しぶりにガチャ……玄関のドアが開く音がして
無意識に振り向くと
そこには、酔っ払ったリョウクくんを介抱する女の子。
「オッパ、大丈夫〜？」
彼女に寄り掛かるように凭れたリョウクくん
「あっ………」
リビング越しの私と目が合って動揺したのか
「オッパ、あの人、誰？」
リョウクくんの耳元で、必死に声をかけている彼女に
「こんばんわ。」
挨拶だけ先にすると
「あっ、こんばんわ。オッパ……お酒を飲みすぎたみたいで……あの、あなたは？
オッパ、一人暮らしだって言ってたから………」
一人暮らしか……
確かに、私は単なるルームシェア相手。
「姉です。ごめんなさいね、弟が迷惑かけたみたいで。」
咄嗟についた小さなウソ
見知らぬ女が姉だとわかって安心したのか、急に笑顔になり
「お姉さんなんですね〜。すみません。
オッパは大丈夫ですか？」
さりげなく部屋までついて来そうな勢いだったから
「後は大丈夫です。わざわざありがとうございました。」
そう言って玄関のドアを閉め鍵をかけた。
リョウクくんの体を支えながら、ソファーに寝かせた
リョウクくんからは、強いアルコールの匂いと、さっきの彼女の甘ったるい香水の匂いが混ざって鼻にツンとくる
フワフワの髪の毛に長い睫毛。
シャツのボタンを２個ほど外した場所から見える鎖骨。
投げ出された手をそっと握り
「おかえりなさい…」
なぜだか涙が溢れてきた
会いたかったから……
私は、リョウクくんに重なるように頭をくっつけて目を閉じた
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか？またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸｀) (2019年11月3日 5時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは！こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)！ありがとうございました！！ (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい！いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです！一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね！ (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年10月4日 11時
