Ryeowook＊shortstory＊〜大人ver〜＊

＊4＊ ページ30

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「リョウクくんっ！！」


私の声に驚いて振り返って
「あれ？ヌナ…どうしたの？」
自分を追いかけてきた私にキョトンとしてる

「私も一緒に行っていい？」
そう聞くとニコッと笑ったリョウクくんが
「もちろんです！お互いの好みもわかるから、ぜひ一緒に行きましょうか。」
って一緒に歩きだす

二人で並んで歩きながら向かったスーパー

カートを押しながら野菜コーナーで両手に野菜を乗せて、見比べるリョウクくんが
「ヌナ、嫌いなものあったら教えて下さいね」
って言いながら、“あっ、こっちの方が安い…”って嬉しそうにカートに入れる姿が可愛くて、私も真似して野菜を手に取ると

「ヌナ、アボガドが好き？じゃあ、サラダにしようかな？」

偶然、手にしたアボガド。
だけど、私が好きだと思ってサラダにしてくれる優しさが素直に嬉しかった

「肉は鮮度が大切！！」
いろいろ吟味しながら選んで、気づいたらカートがいっぱいになって
「ちょっと買いすぎたかな(笑)？」
クスクス笑いながらレジを済ませて部屋に帰る

「あ〜、冷蔵庫の中がいっぱい！！(笑)」
扉を開けたまま、楽しそうに笑ってる

可愛いな。
こんな些細なことで喜ぶ彼が。

「ヌナ、荷物整理は大丈夫ですか？よかったら、片付けてきて下さいね。」

「リョウクくんは？」

彼の荷物が見当たらない。
もう片付けたの？

「僕は服とかだけだから…」
何となく言葉を濁した感じがしたけど、気のせいかな？

とりあえず、私は部屋に入り片付けを始めた

真っ白なシーツに包まれたベット。
小さなテーブル
クローゼット

出窓から見える景色

一人暮らしには十分な広さ。
出窓にアロマを置いて、ふんわり漂う匂いを感じながら、大きなスーツケースを片付けた


リビングに行くと、リョウクくんがちょこんとソファーに座っていて
「あっ、ヌナ。コーヒーでも淹れますね！」
キッチンからいい香りがしてマグカップをコトンとテーブルに置いた

「このカップって……最初からあったっけ？」
可愛いドット柄のマグカップ。

「これ……僕が用意したんです。
と言うかプレゼントしてもらって……
食器が全部お揃いで、一人じゃ使えないから」

ん？話が見えない。
歯切れの悪い話し方に何かあるんだろう。と思っていると

「ヌナは、何でルームシェアをしようと思ったんですか………？」
遠慮がちに聞いてきた質問。

さすがに、結婚を考えていた同棲相手が浮気していて腹が立ったから逃げてきた。なんて言えないでしょ……

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