＊8＊ ページ20
・
あの後＿＿＿
休憩時間が終わるから。
そう言ってヌナと別れた僕は、あてもなく歩き続け近くの公園に立ち寄った
遊具には親子連れがたくさんいて賑やかな声が響いていた
しばらくぼんやり座っていると
「あっ、おにーちゃんだっ！ひこうきのおにーちゃん！！」
ふと隣を見ると、この間展望台で会った男の子が僕の顔を見て嬉しそうに笑っている
「こんにちは。僕のこと、覚えていたの？」
驚いた僕に
「うんっ！ふわふわあたまのおにーちゃん！えがじょうずでヒーローみたいだったよ！」
そう言うと向こうへ走っていき、お母さんらしき人の手を引っ張って戻ってきた
「ママ、ひこうきかいてくれたおにーちゃんだよ！」
僕のことを一生懸命、母親に身ぶり手振りで説明している
「先日は、ありがとうこざいました。目を離した隙にいなくなってしまって……でも泣いているかと思ったら、嬉しそうに笑って画用紙を見せてくれたんです。
毎日のように展望台に行きたい！お兄ちゃんに会いたい！って言うんですよ」
そんな風に思ってくれていたことが嬉しくて、リュックからスケッチブックを取りだし
「よかったら、お二人を描かせてもらってもいいですか？」
嬉しいです！……そう言って笑う母親の顔を見ながらペンを動かす
「あのデパートにはよく行くんですか？」
「お家は近いの？」
「好きな食べ物は？」
リラックスできるように、いろいろ質問しながら描き続けた。
「はい、できたよ！」
「うわぁ、ママとぼくだ〜！」
二人で笑い合う姿が嬉しかった
さっきまで、ヌナのことで悩んでいたことがウソみたいに心が温かくなった
「あの、よかったらお名前聞いても……Ｒさんって呼ぶのも失礼だから…」
「リョウクと言います。
一応…イラストレーターをしています。」
僕は手作りの名刺を渡した。
「リョウクさんのＲなんですね(笑)」
Ｒの謎がわかったからか、クスクス笑う母親の横で、
「りょーくおにいちゃん？」
って可愛い声で呼ばれた
「また会おうね！」
そう言ってバイバイした
♪♪♪
携帯のコール音に気づいてタップすると
「もしもし？」
『誰かわかるか？』
「ヒョンでしょ…」
『おー、忘れたかと思った(笑)』
久しぶりの電話に嬉しくて、ヒョンと飲みに行くことにした
待ち合わせの居酒屋には、もうヒョンがいてすでに飲み始めていた
「まだ、絵描いてんの？」
僕の大きなリュックを指さして聞いてきた
「うん………一応………」
僕もお酒をぐいっと飲み干した
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか？またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸｀) (2019年11月3日 5時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは！こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)！ありがとうございました！！ (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい！いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです！一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね！ (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年10月4日 11時
