Ryeowook＊shortstory＊〜大人ver〜＊

＊7＊ ページ19

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はぁ………

何かガツガツし過ぎたかな？
自分からアピールするのは昔からニガテで。

携帯を開いても受信メールもなくて
きっと社交辞令なんだろうな……

スケッチブックを開いても描きたいものが思い浮かばない……

何で、こんなにヌナのことばかり考えているんだろう？


携帯がポケットの中で微動だに震える
無意識に開くとそれはヌナからで、心臓が止まりそうなくらい驚いた

*今日は、どんな絵を描いているのかな？
夜は都合が悪いのでランチはどうですか？*

敬語とタメ語が混ざっていて、ヌナらしいな(笑)
だけど、初めてヌナから誘われた！！

*今日は、スランプ(T_T)ランチでも大丈夫！*
あくまでも冷静にメールを返信して、腕時計に目をやる

12時まで………まだまだ。
ふと空を見上げれば、青空と雲がキレイで、サラサラとカードに絵を描いた

メッセージを添えてヌナに送ろう

気づけば待ち合わせの時間が近づき、エレベーターの前で待つ

扉が開けば、ヌナだった！

つい、照れくさくて笑ってしまう
ヌナもふんわり笑ってくれて、今からランチだと思うと、また表情が緩んでしまう

「ヌナ、待ってるね。」
一言だけ伝えてエレベーターを降りた



「リョウクくん、ゴメンね。お待たせしちゃって」
私服姿のヌナに会うのは何回目だろう？
すごくいい香りが鼻を抜ける

じゃあ案内するね。
ヌナに連れて行ってもらったカフェには、ランチの時間帯だからか賑わっていて、
「このお店ね、同僚のオススメなの。
パンがね、焼きたてで美味しいんだって」
こっそり小声になるから自然に身を屈めると
すぐ隣にはヌナの顔。

慌てて姿勢を直すと、恥ずかしくて沈黙が続く


運ばれてきたメニューを「見て！見て！美味しそう！」って喜ぶヌナの顔に見惚れていると
「ゴメンね、私だけ盛り上がっちゃって(笑)」
って俯くから
「ううん。今のヌナの顔、すごく可愛い！
今ならすぐヌナの顔を描く自信があるもん(笑)」

ホントに、ランチそっちのけで目に焼き付いている間に描きたい！

「じゃあ、いつか…お願いします！
その時は言ってね、恥ずかしいから(笑)」

打ち解けたところで、パンを頬張ると
「リョウクくんも可愛い…たくさん食べてね？」

可愛い………っか。

美味しい食事に、会話も弾み
「ヌナは、彼氏がいるの？」
勢いで聞いてしまった

直球すぎたかな？

「何で？気になる？(笑)」
ふんわり交わされた質問の答え

前にデパートで見た人？

臆病だから怖くて聞けないよ………

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