＊RW story＊ ページ8
・
「ちゃんと、目閉じなよ。ライン引けないんだけど………」
目、閉じてるしっ！
「だから、動くなって！
ヘンな顔になっても知らないから」
さっきから上目線で話すのは、同じ業界で働く、随分年下のリョウク
口はかなり悪いけど、腕は悔しいくらいデキる男
「だいたい、自分でやればいいじゃん」
今の状況と言えば…………
彼にメイクをしてもらっている
しかも、デート用
だって………………
大事な話があるって
それは、プロポーズ？
付き合って、もう５年
そろそろ、いいよね？
だから、期待して
一番キレイな私を見て欲しくて
リョウクにお願いした
「メイク料は、今度ゴハンご馳走するから…」
「アイライン、濃くする？泣いたら黒い涙が目から流れる…みたいな？くくくっ」
人の一生がかかってんだから！
私がキレると
「あーこわっ！こんな彼女なんていらなーい」
そう言いながらも、一番可愛く仕上げてくれた
「ちゃんと、報告しなよ！」
バイバイって手を振って見送ってくれた
待ち合わせのカフェ
目の前には、彼ーーー
なのに、言葉を濁してる
緊張？
ううん、なんか違和感
「ごめん、俺たち
別れよう」
言われた言葉の意味がわからない。
なんで？
何がダメだったの？
私のせい？
どうやって家に帰ってきたのかもわからず、ソファーに座ったままの私
「ね、、、
バカなの？
連絡しろって言ったじゃん。」
振り返れば隣にリョウクが座ってて、携帯を指さす
見ると、大量の着信履歴………
「あれっ？どうやって入ってきたの？」
今さらながら、なんでリョウクがいるのか気になった
「は？鍵、開けっ放し！
なに？幸せボケ？
プロポーズされていい気になってんの？(笑)ダイヤの指輪でももらった？」
次から次へと刺さる言葉に
ようやく現実に引き戻される
「…………」
「なに？話したくない？」
「………ったの」
「は？聞こえないんだけど」
「終わったの…
プロポーズじゃなくて別れ話だった
バカみたいでしょ。(笑)」
最後は、やけになって話す私
急に体が引き寄せられ…
リョウクに抱きしめられた
「泣けば？メイク崩れたら直してあげるから…
だから、５年前にいったじゃん。
僕の方がお似合いだって
バカだろ？」
私は、リョウクの胸の中で子どもみたいに声をあげて泣きじゃくった
ずっと私のことを見てくれていたリョウク
これからは、あなたを見る目が変わるかも…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» ギュはピョンテで拙者キャラですね(笑)書けるかな！？私の中では好きな子をいじめるようなちょっと少年っぽいイメージが……参考にしますね♪いつもありがとうございます！ (2015年10月28日 12時) (
レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - ギュはちょっとピョンテな感じ？いつもデュフってるイメージしかないでござる(笑)一人称は「拙者 」みたいな(笑) (2015年10月28日 11時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、単にK.R.Yを書きたいだけ(笑)ツンデレりょくちゃん、ギュはどうしましょうか？(笑)まゆまゆさんのコメントにいつも励まされています！本当にありがとうございます！ (2015年10月28日 4時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 次はK.R.Yなんですね。楽しみです。リョウクちゃんのツンデレが見たいです。ギュペンだけど。 (2015年10月28日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、いつもコメントありがとうございます！見た感じはほんわかしてるけど、プロ意識は誰よりも厳しいイメージがあったので話が出来上がりました。でも難しかった…(笑)次はK.R.Yを下書き中です！また読んでもらえたら嬉しいです！ (2015年10月26日 19時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年5月14日 17時
