ーPresentー

＊3＊ ページ40

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倒れた…？

えーっと…………
朦朧とした頭で考えるけど、前後の記憶が全くなくて


どうしよう……………
汗をかいて冷えたのか、くしゃみをすると

「ったく……世話の焼ける人だな…」
着ていたスーツのジャケットを脱いでバサッと私にかけてくれた

ぶっきらぼうなのに優しいキュヒョン

「ごめん…」

「謝るくらいなら最初から迷惑かけないでもらえますか」
憎たらしい一言を言われても
「僕が薬を持ってたからよかったですけどね。
だから、あなたから目を離せないんです」
ってちょっとバカにしたように言うけど、視線は優しくてそのギャップに戸惑う

「ね、薬……なんで持ってるの？」
だってね、わからない。
キュヒョンも病気なの？

「僕がなんでこの会社に勤めてるかわかります？」
突然の質問の意図もわからない…

「鈍いな。こんなに賢い俺がこの会社にしたのは…………………あなたがいるからですよ。
うちの大事な患者さん？(笑)」

確かに時期はずれの採用で、みんなでウワサしたくらいだから。

「ゴメン……頭の中がごちゃごちゃで理解できない……」

「だから、バカはイヤ…
患者のあなたに一目惚れしたから同じ会社を受けたんですよ。
薬はあなたを守るためですよ、あっ、ちゃんと親に了解をとってますから(笑)」

医院長先生も暗黙の了解！？


「僕の視線には気づいてました？わかりやすくアピールしていたんですけど」

ようやく頭が働いて、今までのキュヒョンを思い出した。

言われてみれば………よく目が合ってたし、いつも近くにいたかも。

「あーぁ。せっかくのお守りがなくなった……」

「お守り？」

「そうです。あの薬は僕のお守りです。Aさんと僕を繋ぐものですから」
大袈裟に溜め息をつくキュヒョン
何だか急に子どもっぽく見えて
「キュヒョンと付き合ったら楽しそうだね(笑)」
冗談混じりで言う私に
「じゃあ、付き合ってみます？」
ニヤニヤ笑いながら私の反応を楽しんでる

「次は僕に惚れるような薬を飲ませますよ(笑)」

「わけわかんない。
受付嬢はどうするの？あっ、薬局の子も！
他にもいるんでしょ？会社にもキュヒョンを狙っている子はたくさんいるんだからっ」

「だから……？」

「だからっ、惚れさせてもムリよ。」

「Aさん、そういう感情を妬くって言うんですよ。僕のこと、気になるくせに(笑)」

何もかもお見通しで悔しいけど合ってる…


「とっておきの薬をあげますよ」

私の唇に甘いキスが降ってきた

＊D＆E story＊→←＊2＊

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