ーPresentー

＊DH story＊ ページ24

☆¨☆¨☆



今日は七夕。
１年に一度、天の川で織姫、彦星が会える日
今日の空は泣いているみたいに、雨がしとしと降っているけど、私の心も雨雲に覆われたみたいで重い…


離ればなれになって…もうすぐ２年。
見送ったあの日
帰ってくる日を数えながら、毎日必死に過ごしてきた
あなたを思い浮かべる度に流れる涙
どれだけ涙を流したか…泣かないように強くなりたくて、ただひたすら会えるその日を指折り数えていた

昨日、私が最後に送ったメール
*明日、会えるかな*

２年の間、メールもガマンしてたからいざ送ろうとすると何て送ろうか躊躇してしまう
すぐには返事が来なくて、気づけば朝を迎えていた

その日は有給を取って、朝から連絡が来るのをじっと待っていた

♪♪♪
携帯のメール音が部屋中に響く

見なくてもわかる
ゆっくりタップすると
*今から行くよ*

短い一言を何回も読み返して胸の奥からジンと熱くなるのを感じた

今から…
あと、何分後？何時間後？
たった一言のキーワードを予測しながら携帯を片手に待っていた

最初に会ったら何て言おうかな…
ドキドキする気持ちがコントロールできなくて玄関をじっと眺めていた

トントン…………
階段を上がってくる音にじっと耳を傾けた

その足音は私の部屋の前で止まって
ピンポーン
チャイムが鳴る

来たっ！
大きく深呼吸してからドアを開けると

そこには、会いたかった大好きな人が立っていた

「おかえりなさい。お疲れさま」
やっとの思いで声をかけると

「ん、ただいま。待たせてごめん…」
眉毛を下げて笑う顔。

私が最後に見た顔と同じ

ゆっくりリビングに向かうと部屋中に散りばめた星と笹飾り

「何これ？(笑)」
そっと手を伸ばし
「あっ、七夕じゃん！」って私の顔を見る

「願いごと、書く？」
短冊とペンを渡すと、うーんと悩みながらもサラサラと書いて
「できた！Aのは？」
私の短冊をどれっ？って探し始めた


「やっぱり離れていても俺たちって心が繋がってるんだね」

そう言って見せられた短冊

ホントだ、一緒だ………

「これからずっと一緒にいられますように」

ねぇ、ドンヘ
これからはいっぱい甘えてもいい？
喧嘩しても別れたりしないから
ずっと側にいさせて？

「今日の空は忘れない。覚えておこう、記念日だから」


二人の願いごとがちゃんと届きますように…




☆今日は七夕。
１年に一度だけ織姫と彦星が会える日
みなさんの願いごとが叶いますように…

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