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まだ、そこにいるだろうか？
もう、いないかもしれない…
もしかしたら最初から来ていないかもしれない…
頭の中を巡るイヤな予感に、ただ耐えるだけだった
「これ、飲めよ」
ヒチョルヒョンが渡してくれたのは、甘いカフェオレ
「どうせ何にも食ってねぇんだろ？
食べれないなら飲んでおけ」
ハンドルを握ったまま、視線も合わさずに話す横顔を見ていた
「ヒョン…あのさ…」
「なんだ？」
「Aからの置き手紙があって…
その横に…指輪があったんだ、結婚指輪が。
初めて付けたときにさ、スゴく喜んでくれて
『おばあちゃんになっても絶対に付けるから！
天国まで付けていくね。私の宝物だよ』って言ってくれて……
それまであんまりプレゼントとかしたことなかったから、僕も嬉しかったんだ。
なのに……そう言ったのに………
指輪、外したんだ。
それって、どういう意味かな？
もう、僕のこと……………………」
涙で詰まる声
ヒョンは最後まで聞かずに
「リョウギのこと、キライになったと思うか？」
「…………わからない」
「だったら、Aに聞いてみろよ。
お前が決めることじゃない。Aにしかわからないだろ」
気づけば、目的地の墓地に着いた
「あっ…………………………」
駐車場に停まっている一台の車
ナンバープレートを見て、Aの車だと気づく
「ヒョン、あれ………Aの車。」
「手遅れになる前に迎えに行けよ」
「ありがとう…ごめんなさい、ヒョン
迷惑かけて…」
「なぁ、リョウギ……殴って悪かったな。
お前は俺にとって大事な弟だ。
だから、Aも大事な家族だ。
忘れるな。お前のいいところは素直なところ
繊細で傷つきやすいけど、気配りもできる……
だけど、不器用だから誤解されやすいんだ。
今回のケンカはそうだろ？
Aが好き過ぎて、相手を思い過ぎて
不安が募り過ぎて決めつけたことが、Aを傷つけたんだろ？
だったら、しっかり伝えてこい。
お前の正直な気持ちを。」
ヒョンの言葉が、スーっと心に響いて
涙が溢れる………
「ちゃんと迎えに行ってくる」
僕は大きく深呼吸して、一歩ずつ砂利道を歩き始めた…
今からでも間に合いますように………
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向日葵(プロフ) - たまさん» たまさん、初めまして！コメントありがとうございます！こうやって完結した作品に感想を頂けると喜びも倍です♪幸せの形は人それぞれですが、リョウクとヒロインが幸せになって欲しいなぁ。と願いながら書きました。また、たまさんに読んで頂けるように頑張ります！ (2016年6月30日 8時) (
レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
たま - 感動しました！！リョウクさんにキュンキュンです。こんな風に幸せになってくれたら嬉しいなぁ。私もだいぶ上なので、つい感情移入してしまいましたー！また楽しみにしています！ (2016年6月29日 20時) (レス) id: 705b520df1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ユウクさん» ユウクさん、いつも温かいコメントをありがとうございました！いつも私の励みであり楽しみでした。この作品は私にとっても大切な作品になりました。また、よければ他の作品にも遊びに来て下さいね。 (2015年8月6日 12時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウク - 完結してしまってさびしいです(´・ω・`)連載お疲れさまでした。 (2015年8月6日 9時) (レス) id: 023174cc31 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - やかんさん» わぁ、嬉しいです！実は他の読者さんにも、そう言って頂けて光栄です(笑)リョウクの話、これからも作っていきたいと思っています♪他の作品も、リョウクメインですが…また、ヌナシリーズ以外で好きなリョウクがいたら教えて下さいね！ (2015年8月5日 17時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年4月4日 8時
