もう、止めよう……＊KH＊ ページ42
・
今日の撮影もハードだった
こんな日は、帰ったらワインでも飲もう
隣にいる、イェソンヒョンとリョウギに
「先に帰るから」
そう言ってリュックをかついで控え室を出た
ブーブーブー
手に持っていた携帯が振動する
目に入った名前はAで
「どした？」
「…………………」
沈黙だけが続く
KH「何かあった？」
向こうからすすり泣きが聞こえた
あっ、イヤな予感……
KH「A……？」
もう一回、呼んでみる
「………く、ん。……あ、いた、い………」
やっぱり……
こんな声を聞いたらワインのことなんて頭から消えていて
KH「家？待ってて、すぐ行くから」
＊*＊*＊
ガチャ
玄関を開けると真っ暗で
余計に不安が募る……
リビングに直行して
Aの姿を探すために間接照明のスイッチを押すと
ソファーに踞るAがいた
そっと隣に腰をおろして
頭をポンポンと叩いた
下手に言葉をかけるより
気持ちの安定が先
ゆっくりゆっくり………………
規則正しいリズムに、重い口をようやく開いた
「今日……お店に……リョウクくんの………彼女さんが……来たの。
キャンドルのこと、リョウクくんから聞いたみたい
私の名前を呼んで、私がリョウクの彼女って……
ニコッって笑って、宣戦布告されちゃった
すべてお見通しでバレてるみたい………
今まで私の代わりをありがとうって………」
KH「ヌナが………？そう言ったの？」
Aは小さく頷いた
正直、信じられなかった
あのソヨンヌナが？
干渉するのもされるのもキライなハズ
何でAだけ……？
目を真っ赤にして肩を震わせながら泣くAをそっと抱きしめると、Aから背中に手を回してきた
「怖かった……息が止まるかと思ったの」
微かに聞こえる声
俺もAの背中を擦りながら
KH「もう大丈夫だから…」
Aを包み込むと、また嗚咽が聞こえてきた
「好きなだけ泣けよ。受け止めてやるから」
リョウギ
お前はどうしたいんだ？
Aに気持ちが揺らいだのか？
「キュヒョンくん……ありがとう」
俯いたままの顔を上げると、素っぴんで目が腫れていた
KH「どんだけ泣いたんだ？ヒドイ顔(笑)」
俺の冗談を笑いながら交わして
「ゴハン、食べてくれる？」
キッチンに向かって歩く足取りが弱々しかったけど、ただ見守るだけ
KH「なぁ、コンビニに行ってお酒買ってくる」
財布だけ持って外に出た
俺はリョウギにメールを送った
『ヌナはアロマが好き？』
苛立ち、彼女への不信感……＊RW＊→←一瞬で突き落とされる現実……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^▽^*)私にとっても初めてKRYの3人を書いたお話で大切な作品です♪これからも楽しんでもらえますように☆ (2017年11月7日 19時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんこの物語を読んでいて、泣けた歌、誰より好きなのにでした。(〃ω〃)ありがとうございます。 (2017年11月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(*≧∀≦*)2人にとっては最高のヒョンですよね☆ (2017年11月5日 19時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 兄さん最高のヒョンだわ(〃ω〃) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - まゆまゆさん» ヒロインの気持ちが揺れていますよね(>_<)人を好きになることの難しさを感じながら、自分の気持ちを伝えるために必死です。ワルいリョウク→喜んでもらえて嬉しいです(*≧∀≦*) (2017年10月30日 18時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年2月11日 12時
