忘れたくない温もり…… ページ38
＊・＊・＊
リョウクくんのキスはどこか強引なのに
嫌悪感を感じないのは
それだけ好きなんだと思う……
恋は盲目。
周りなんて見えない私
リョウクくんがいればそれだけでいい
今は目の前にいるリョウクくんだけ見ていたい
だけど、
密着した体に感じる振動と機械音………
携帯のバイブ音が小さく響いていて
なりやまない振動に唇を離し
チッと舌打ちをした
RW「もしもし？」
珍しく低い声。
多分…仕事相手なんだろう、、、
無意識に息を潜めると
携帯を片手に話しながら
視線は私を見たまま
片手は私の髪を撫でながら時々耳朶を優しく撫でる
ゾクッとする感覚
小さく身震いをして肩を竦めると
私の反応を楽しむかのように携帯で話しながら顔が近づいてくる
会話の合間に唇が触れ、また離れて………
電話をしていることすら忘れてしまう
じゃあ……と言って切れた電話
RW「マネヒョンから。
仕事が入ったし帰るわ。また連絡して。」
玄関に落としたカバンを拾ってバタンと部屋を出ていった
私の体に残るリョウクくんの体温
髪の毛、耳朶、唇………
まだ余韻に浸っていたくて
その場から動けずにいた
＊*＊*＊
あれから…………
メールをしても返事は忘れた頃に届いて
会うことすらなくなった
テレビをつければ、
頻繁にリョウクくんが映っていて
毎日のように会っているような錯覚に陥る
テレビの画面で会えても現実は会えない
だから、忘れないように…あの日の温もりを思い出していた
＊*＊*＊
お腹が膨らみ始めたハナから
「ねぇ、遊びに来ない？退屈なんだけど〜」
って電話がかかってきて、久しぶりにハナの家に遊びに行った
「ゴメン、呼び出しちゃって。
一人で家にいると退屈なの(笑)」
テーブルの上には、今はまっている手作りパンがたくさん並べられていて
「気づいたら作りすぎてたのっ！
あとでキュヒョンも来るから、遠慮せず食べて！」
「キュヒョンくんも…？」
「あれ？ダメだった？」
「あっ、ううん。久しぶりだなぁ。って」
「でしょ？(笑)
あーぁ、Aがキュヒョンと付き合えば
私の願いは叶うのに。
だって、まだAのこと…っ」
ハナの言葉を聞くのが怖かった
だから、遮るかのように
「うわっ、おいしそう！いただきます！」
意気地無しだな、私。
現実を見るのが怖いから逃げてばかり
ピンポーン
この音が私を緊張させる…
入ってきたのはキュヒョンくんで
リョウクくんとは違うドキドキを感じていた
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向日葵(プロフ) - りんさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^▽^*)私にとっても初めてKRYの3人を書いたお話で大切な作品です♪これからも楽しんでもらえますように☆ (2017年11月7日 19時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんこの物語を読んでいて、泣けた歌、誰より好きなのにでした。(〃ω〃)ありがとうございます。 (2017年11月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(*≧∀≦*)2人にとっては最高のヒョンですよね☆ (2017年11月5日 19時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 兄さん最高のヒョンだわ(〃ω〃) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - まゆまゆさん» ヒロインの気持ちが揺れていますよね(>_<)人を好きになることの難しさを感じながら、自分の気持ちを伝えるために必死です。ワルいリョウク→喜んでもらえて嬉しいです(*≧∀≦*) (2017年10月30日 18時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年2月11日 12時
