別れのキス…… ページ16
・
「リョウクくんには会わないから」
これは、ずっと前から決めていたこと
KH「はぁ？俺に気を遣う必要ないじゃん。」
キュヒョンくんの声のトーンは変わらないけど溜め息混じりの話し方
「うまく言えないけど…
こっちがダメならあっち。みたいな器用なことできないから…
ちょうど、この出張を機にもう一度自分と向き合おうと思ってるの。」
KH「ホント無意味なくらい頑固。」
「イヤになるくらい知ってる(笑)
これが、私だもん。」
「私ね、キュヒョンくんに会えて嬉しかったよ。
年下なのに、結局甘えっぱなしだったし
でも好きだった……
もっと恋愛が上手なら自分の気持ちを伝えられたのに…
フラフラしてるから気持ちが迷子になって、大切なものを探し出せなかったみたい……」
私なりの告白
一方的に気持ちだけ伝えた
KH「ねぇ、好きだった…って過去形？」
私の手に自分の手を重ね
視線は合わさずにただまっすぐ見つめながら独り言のように呟いた
だって…好きなんて…簡単に言えないよ
私、リョウクくんと関係を持っているのに
優しいキュヒョンくんに甘えるわけにはいかない
「いつか、いつかねっ。私がきちんと自分に向き合って、気持ちを見失わずに答えが出せたら
そのときは堂々と告白させてね」
KH「俺に彼女がいたら？」
「んー、悔しいから振り向いてもらえるように頑張る！」
初めてキュヒョンくんの表情を盗み見ると
ニコッと笑って…
ふいに重なる唇
ほんの一瞬
温かくて、柔らかい感触
KH「Aのやりたいようにやってみたら？
俺は、彼女でも作るから(笑)」
送るよ。
そう言ってタクシーを拾う
車内で会話をすることすらなく、ただ黙ったまま
私の家の前
先に降りる私、
車内に残ったままのキュヒョンくん
「ありがとう…コーヒーでも」
そう言いかけた瞬間
KH「おやすみ。頑張れよ」
ドアが閉まり、タクシーが発車した
告白を断っておきながら、家に招こうとするなんて非常識もいいところ
真っ暗な部屋の電気をつけ、リビングのソファーに座る
部屋中、段ボールだらけ
出張分と引っ越し分
カバンから携帯を取り出すと、メール受信のランプ
「ハナ？」
『今、キュヒョンと飲んでる。断ったの？リョウクくんの方がいいの？』
『断ったけど、リョウクくんとも会わない
キュヒョンくんから聞いてない？』
『あんたみたいな優柔不断、勝手にしたら？』
一瞬、息が止まりかけた……………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^▽^*)私にとっても初めてKRYの3人を書いたお話で大切な作品です♪これからも楽しんでもらえますように☆ (2017年11月7日 19時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんこの物語を読んでいて、泣けた歌、誰より好きなのにでした。(〃ω〃)ありがとうございます。 (2017年11月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(*≧∀≦*)2人にとっては最高のヒョンですよね☆ (2017年11月5日 19時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 兄さん最高のヒョンだわ(〃ω〃) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - まゆまゆさん» ヒロインの気持ちが揺れていますよね(>_<)人を好きになることの難しさを感じながら、自分の気持ちを伝えるために必死です。ワルいリョウク→喜んでもらえて嬉しいです(*≧∀≦*) (2017年10月30日 18時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年2月11日 12時
