ヌナから彼女に変わるまで

あなたに溺れてる… ページ31

遠退いた意識が戻ると…私の顔を上から見下ろすリョウクくんが見えた。

「ヌナ？大丈夫？(笑)」

イタズラした後の子どもみたいに笑ってる。

体中の体温が上がって呼吸も乱れたままの私。
何も考えられなくて、ただ目の前にいるリョウクくんを見つめていると

「色っぽい顔(笑)続き…スル？(笑)」

“まだ始まったばかり”って耳元で囁いて覆い被さってくる。リョウクくんの肌から感じる体温。それだけでもドキドキするのに
「一番、乱れた姿見せて。他の人には見せたことないヌナを見たい。」
そんなこと、言葉にされるだけで、恥ずかしい…

だから、もう、リョウクくんが何も喋らないように私から唇を奪った…

一瞬驚いたみたいだけど、彼の男のスイッチを動かしたのか、今まで以上に深くて濃いキス…

「ヌナ？僕のこと、好き？」

…うん。好き。好きに決まってる。

「ねぇ？毎日一緒に寝ようか？こうやって。」

…なんで？

「だって裸のヌナは素直だから(笑)」

そう言って、私の両足を広げ指で刺激しながら

「ヌナ？いい？…息、止めちゃダメだよ。僕のこと、もっと興奮させて？」

ゆっくり、ゆっくり、確かめるかのように私の中に入ってくる感触。

「…んっっ、んっ」
一瞬、強張った体を見逃すはずがなく、
「大丈夫？力抜いて？」
ふぅ…と、力を抜くと、一気に埋め込まれる。

「あっ…んっ…」
思わず口から声が漏れると、私が手で塞がないように両手を押さえられ
「いいよ、声。だしてごらん？ガマンしなくていいから」

「…んっ、イヤ…、ん…」
だんだん、私の声が大きくなると、リョウクくんの動きも激しくなり、奥の奥まで突いてくる。
息をするのも忘れるくらい、必死にしがみついて彼との繋がりを体中で感じる…

「ヌナ…、やらしい顔…。今まで何人に見せたの？」
なんて聞かないで…。声を出しすぎて、息がうまくできない。

「僕に嫉妬させないでよ。ヌナ？どうなっても知らないよ？」
さらにスピードをあげる動きに、私は、何回も快楽の波が押し寄せ
「もう…ダメ…リョウク…く、ん…」

「ダメだよ。ガマンして！」

「ダメ…ムリ…。」

「じゃあ、今日だけ許してあげる」
そう言ってきつくきつく抱きしめ、お互いの体に隙間がなくなるくらい密着して彼の動きに声をあげながら、果てた…。

リョウクくん…
私、こんなに自分が乱れるなんて思わなかった。

あなただから…？
私、きっとあなたに溺れてる…。

独り占めしたい…→←僕がしたいようにするよ？

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