マスターの願い ページ18
「リョウクがね…」
マスターは、言葉を選ぶように話し出した。
「少なくとも私が知っているリョウクは、恋愛に無関心と言うか、生活の妨げになる。っていうドライな考えで。女の子特有の気持ちに付き合うのは面倒で、恋愛から遠ざかっていたんだ。アイツ自身、モテるだろうけど、長続きしなくてね。」
そうなんだ…、知らなかった。
「そんなアイツの口から“ヌナが…”ってよく出てくるようになって、もしかしたら…って思ったんですよ。きっと惹かれてるな。って。」
「あなたの中では、リョウクは特別ですか?」
「多分…」
「だったら、後悔する前に動かなきゃ。やらずに後悔するなら、やってから後悔する方がいい」
「そうですね…ほんの少しの勇気が欲しいです。」
私の一言に
「お互いに大切なものは見えていても手を伸ばさないだけ(笑)」
マスターがそんな一言をくれた。
「リョウクくん?起きれる?大丈夫?」
私はリョウクくんの肩を叩いた
ゆっくり目を開けると、視線の先に私が映ったのか
「ヌナ…?」
「うん。わかる?一緒に帰ろ…」
私はリョウクくんの手を握り、マスターに挨拶をしてタクシーに乗った。
「リョウクくん?大丈夫…?」
そっと表情を覗き込むと
「うん…ヌナ?しばらくこのままでいさせて…」
私の肩に頭を預けて目を閉じた。
「うん。いいよ。」
リョウクくん?
今日はいっぱい話をしてもいい?
不器用で、頑固な私だけど、話を聞いてくれる?
今日はずっと傍にいたい…
独占してもいい?
タクシーは私の家に着いた。
「降りるよ、気を付けて」
握りしめた手を離さず、エレベーターに乗り込んだ…。
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向日葵(プロフ) - *向日葵より*また皆さんに読み返してもらえているようで嬉しいです!特別編も楽しんで頂けますように☆いつもありがとうございます(*^▽^*) (2017年3月26日 22時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - masaさん» こういうリクエストもらえると頑張れそうです(笑)ありがとうございます!! (2014年11月8日 19時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
masa(プロフ) - はい。楽しみにしてますね。まだまだ甘い生活がみたい〜イチャイチャ見たです。 (2014年11月8日 18時) (レス) id: bcbbbab0fa (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - masaさん» メッセージありがとうございます!LOVELOVEですねっ!頑張ります!(笑)また更新するので、よかったら読んで下さいね♪ (2014年11月8日 15時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
masa(プロフ) - 続編を楽しみにしてます。LOVELOVEはたくさんお願いしたいです(笑)楽しみにしてますね。 (2014年11月8日 12時) (レス) id: bcbbbab0fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時:2014年9月24日 19時