２０話 ページ21
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次の朝。
みんながグラウンドに出て行くのを確認した後、壁山だけが出ていないことに気づく。
明日香「おーい壁山ー。練習だぞー」
部屋をノックするが、いくらノックしても返事がない。
明日香「……壁山？………開けるぞ〜」
私は扉を開く。
そこにはベッドの上に座っていた壁山がいた。
ユニフォームはちゃんと着ている。
明日香「どうしたんだよ壁山。みんなもう外に出たぞ？」
壁山「…………俺、練習についていけないっス…」
壁山は私に見向きもせず、壁に向かって体育座りをしたまま。
明日香「辛いからって何だ！お前のサッカー魂はそんなもんか？」
私は壁山の肩に手を置く。
明日香「サッカー好きなんだろ？好きな気持ちに壁はないはずだ」
壁山「………！」
明日香「壁山だけに………。なんてな」
誰だこんな寒いシャレを考えたのは((
壁山「………明日香さん、俺サッカー好きっス」
明日香「あぁ」
壁山「サッカーやりたいっス！」
明日香「あぁ、その意気だ！」
モー「流石マスターだな！」
明日香「そんな事はないさ」
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円堂「明日香、壁山は……」
明日香「あれ、知ってたのか」
そういえば私が壁山を呼ぶ前に秋が駈け出して行ったな。
秋がみんなに言ったのか。
明日香「壁山なら出てきたぞ」
私はやる気の出た壁山を指す。
壁山は栗松とストレッチをしていた。
円堂「……そうか。ありがとな、明日香」
明日香「私じゃない。壁山が自分で立ったんだ」
あいつの…みんなとサッカーをやりたい気持ちが、今の壁山から感じ取れる。
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『第一回FFIアジア予選、組み合わせ抽選会の模様をお送りいたします』
私たちはテレビの前に集まった。
これから対戦する相手がくじで決まる…。
全世界を５つのエリアに分けて予選を行い、各エリアの優勝チームがライオコット島に集結。
そしてアジア地区の予選には日本を含め、８ヶ国が参加しているらしい。
どれも強豪チームらしい。
できればどれにも当たりたくないな。((
『さぁ、次は日本代表イナズマジャパンの抽選です』
久遠監督はくじを引く。
………どこだ…？
『決まりました！FFIアジア地区予選第一回戦の対戦相手は“ビッグウェイブス”です！』
監督くじ運なっ！((まさか幸運Eなんじゃ
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作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月29日 13時
