１７話 ページ18
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飛鷹「……じゃあ俺、もう行きますんで」
飛鷹は響木監督が置いて行ったボールを持って、私に背を向ける。
私は何も言わずにその背中を見送った。
………拒否られてるみたいで、何だか話しかけづらかったからだ。
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春奈「あ、明日香さん！」
明日香「え、春奈？まだ帰ってなかったのか!?」
空き地から出てしばらく歩いていると
後ろから春奈に声をかけられ、その後ろには秋と冬花がいた。
秋「明日香こそ、まだ帰ってなかったのね」
明日香「あ……いやぁ、ちょっとね」
飛鷹に言うなって言われたんだ。
秋たちには言えないな…。
冬花「明日香さんの荷物、重そう…」
明日香「大丈夫だ。これくらい」
ビニール袋の持ち手が細くなって痛いけど、重さに関しては楽勝。
秋「明日香は明日も早いんだから、すぐに帰って寝るのよ？」
明日香「わかってるよ〜」
………飛鷹のことはよく分からないまま。
まだ始まったばかりだ、これから知ればいい。
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円堂「よぉし、繋いで行くぞ！」
朝練。
昨日はみんなクタクタだったけど、今日は一段と張り切ってる。
円堂「鬼道！」
鬼道「明日香！」
鬼道からのボールを受け取り、そのまま走る。
円堂「いいぞ！二人共！」
不動「………(ﾁｯ、調子に乗りやがって…」
今日も飛鷹はボールを掠っていた。
あいつはもしかしたら、ボールすら蹴れないのかもしれない。
すぐにボールで練習させるのは難しいか……。
不動「はぁあっ！」
明日香「……っ！？」
不動からのスライディングをもろに受けた。
私は盛大に転び、同時に足を打ってしまったようだ。
風丸「明日香！」
円堂「大丈夫か、明日香!?」
吹雪「明日香ちゃん！」
明日香「………大丈夫、だ」
今のプレーは流石に怖かった。
足を打たれたが、なんとか立ち上がれる。
鬼道「不動！今のはわざと((久遠「いいぞ、不動！」＿＿！？」
久遠「ナイスチャージだ」
皆「…!?」
久遠「それと藤丸。今は練習中だ。他のことを考えているのなら練習から外す」
明日香「……はい、すみませんでした」
エミアサ(彼奴らがいなくてよかったな…)
あぁ清姫とか頼光さんとか静寂のハサンと玉藻前か
いなくてよかった…確実に殺ってるぞ彼奴ら
不動「……………」
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作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月29日 13時
