１４話 ページ15
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冬花「昔のことはよく覚えてないけど、呼びやすいから
“守くん”って呼ぶことにしたの。………駄目、だったかな？」
円堂「いや、もちろん大丈夫さ！よろしくな、冬ッペ」
冬花「うん！」
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久遠「これからアジア予選に向けて練習を始めるが、その前に一言言っておく」
久遠監督から送られる視線は全て痛い。
それに何を考えているのか分からない。
目を向けられただけでヒヤヒヤするのだ。
久遠「はっきり言おう。今のお前たちでは世界に通用しない」
皆明日香以「……！？」
まぁ確かにそう思ったが
久遠「なんだその顔は。まさかお前たちが世界レベルだと思っていたわけではあるまいな？
……お前たちの力など、世界に比べれば吹けば飛ぶ紙切れのようなものだ」
紙切れ……。
これはすごい言われようだ。
久遠「私はそんなお前たちを一から鍛え直すよう頼まれた。
中には私のやり方に納得できない者もいるだろう。だが口答えは一切許さん」
そして監督は前列に視線を変えた。
久遠「特に鬼道、吹雪、豪炎寺、円堂。
私はお前たちをレギュラーだとはまったく考えていない」
監督の鋭い言葉と視線に、４人も緊張感が増す。
久遠「試合に出たければ、死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみろ。以上だ」
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練習前からビシバシと監督に言われ、みんなは俄然と気合が入る。
チームに分かれて練習することになった
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風丸「……っ！」
ボールを持っていた風丸の周りに、木暮、リュウジ、私が囲んだ。
鬼道「風丸！土方にパスだ！」
風丸「あぁ！」
風丸は空いたスペースから土方にパスを出す。
そこに虎丸がカットしに入った。
虎丸「ヒロトさん！」
………まただ。
シュートチャンスなのに、バックパスを出した。
ヒロト「行け、緑川！」
緑川「あぁ！」
リュウジは円堂ゴールにノーマルシュートを打つ。
壁山「ザ・ウォール！」
その場にいた壁山がなんとかしのいだ。
けれどこぼれ球を綱海が拾い、またもやシュートを打たれる。
が、壁山は同じくザ・ウォールではじき返した。
円堂「いいぞ、壁山！」
壁山「はいっス！」
久遠「ストップだ！」
試合の途中、監督は制止の声を出した。
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作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月29日 13時
