１６４話 ページ16
.
外に出てから私たちは沖縄に向かった。
そして移動中に鬼瓦さんは、いろいろ教えてくれた。
土方が豪炎寺を保護していたこと。
そしてどうやら今、豪炎寺の近くにはあの謎の男集団がいるらしい。
土方によると、今雷門中はイプシロンと戦っており
二人はその試合を観戦しているようだ。
私たちがその場に着いてから
鬼瓦さんを囮に使って、男集団を捕まえる作戦に。
.
私たちはある森に着いた。
最初鬼瓦さんが囮になると言っていたので
私では駄目かと言ったのだが、小さいから無理だと言われた。くそー(
私は物陰に隠れてその風景を見ていた。
あ、土方と豪炎寺が来た！
二人は最初並んで歩いていたが、私たちの近くまで来ると
二手に分かれて離れる。
そして少し戸惑った男たちは、豪炎寺と同じパーカーを着た
鬼瓦さんの近くに行き、騙された男たちは囲まれる。
鬼瓦「諦めろ、逃げられやせん」
「くそっ……」
男は豪炎寺の姿を探す。
見つけると、やつは怒鳴りつけた。
「妹がどうなってもいいのか！」
明日香「考えもなしにこんなことやると思うか？」
「………っ！お前、何故ここに!?」
土方・豪炎寺「！」
鬼瓦「彼女は我々が安全なところに移した」
「………作戦失敗ということか。………ひとまず手を引くことにしよう」
鬼瓦「何……！」
あの光は黒いボールから発せられるものと似ていた。
紫色の光を放ったあと、男たちはその場に消えた。
鬼瓦「探せ！まだ近くにいるはずだ！」
豪炎寺「明日香、お前……エイリア学園に連れ去られてたんじゃ…」
明日香「逃げた。円堂たちと約束したからな、必ず戻るって！」
豪炎寺「………そうか」
パーカーの下からだと影になってあまり見れなかったが
少し笑っているのが、声で分かった。
土方「お前も無事でよかったぜ！」
明日香「鬼瓦さんからいろいろ聞いたよ、土方のことは。
私からも礼を言う、ありがとう」
土方「おいおい、それは試合が終わってからにしてくれ」
頭を下げる私に、少し照れくさそうに頬を掻く。
鬼瓦「そうだぞ。本当の試合はこれからだ。それと、ここまでよく頑張ったな」
土方「もうこれで、お前を縛るものは何もない！」
明日香「行こう、みんなのとこへ！」
私は豪炎寺に手を差し伸べた。
豪炎寺「あぁ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月27日 17時
