５０話 ページ1
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河川敷で練習しエルキドゥも帰った後、夜になりみんなは就寝につく。
しかしテントの中に、春奈の姿はいなかった。
あの浮かない顔が気になって、私も外に出る。
すると鬼道と春奈が話しているのを見かけた。
そっか、春奈の親も……。
今は兄弟の時間を潰すわけにはいかないと思い、テントに戻ろうとした。
明日香「ん？……ここは」
視界にある建物が目についた。
そこは一点の明かりが付いている。
入ってみると、たくさんのタライ。
天井に吊るされ、中には水がたくさん入っていた。
「！？誰だ！……って、雷門中のやつか」
そこにいたのは木暮だった。
明日香「こんなところで何を？」
木暮「決まってんだろ、仕返しだよ。
俺にだけボールを蹴らせてくれない。雑用ばっかり押し付けやがって」
＿＿＿＿＿『周りが敵だと思っているらしく…』
明日香「なぁ、木暮。
なんのために雑用をお前にやらせてるか、わかろうと思ったことないのか？」
木暮「……ふん、そんなの分かりたくないね。あいつらのことなんか」
その言葉に、私の頭はピッキーンときた。
明日香「弱虫毛虫芋虫」
木暮「なっ！？」
明日香「わかれよ！部員だって、いじめるためにお前にすべて押し付けてるわけじゃないんだ。
漫遊寺中ではそうだろ？そんなガキみたいなことはしないはずだ」
木暮「お前に何がわかるんだよ！」
明日香「じゃあお前にサッカーの何がわかるんだよ」
木暮「……は？」
明日香「だってそうだろ。ボール蹴らせてくれないからって、こそこそ隠れてこんなことやってさ。
恥ずかしいとか思わないの？サッカー部のくせにだっせー、だっせー部！」
木暮「う、うるさいな！てかだっせー部ってなんだよ！何も知りもしないくせに言うな！
俺は決めたんだ。俺を馬鹿にしたやつを見返すってな！」
明日香「だったらサッカーで見返せよ、サッカー部員」
木暮「…っ！い、いいだろ!?俺が何で見返すくらい…」
明日香「サッカーに自信がないのか？」
木暮「……っ！」
明日香「図星」
木暮「お、俺だって、本気出せばあんなやつら……！」
明日香「言ったな？」
木暮「言ったさ！」
明日香「なら見せてもらおうか。私が相手してやる！」
木暮「ふん、女に負けるかよ」
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桜椿(プロフ) - 麗奈さん» 麗奈さんありがとうございます！これからも更新頑張っていきます！ (2018年5月19日 1時) (
レス) id: 41bd72d607 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - この小説とても面白いです！！FGOの主人公の記憶があるなら図太くてお調子者でも面白いですよね。更新楽しみに待ってます！！ (2018年5月18日 14時) (レス) id: 9652533cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月16日 23時
