ブラザーズコンフリクト 梓 もう少しだけ・・・

16話　　病院 ページ18

梓side

今日は、要兄、光兄と病院に行く日・・・

今、病室の前・・・。

　 〜トントン〜

梓「僕だよ。入ってもいい？」

　「どうぞ」

要「Aちゃん、聞きたいことがあるんだけど、いいかな？」

　「私が、答えられる範囲なら、大丈夫です。」

光「じゃあ、まずは、ボイスレコーダーで『お嬢様』ってあったんだけど

　 どういう意味？」

　「えっ、それは・・・」

梓「A？」

　〜トントン〜

誰だろう？

　「はい」

？「A考えた？」

　「はい。やっぱり、お断りします」

？「何で・・・？こっちに来れば何も苦労しないのに」

何の話・・・？

　「でも、一度私を捨てた方の事は信用できません」

えっ！

　〜バシッ〜

　「痛っ！」

？「それは、あなたが私たちの子供として生まれてきたのが悪いのよ！」

えっ！今のはどういうこと・・・

？「もう一度だけチャンスをあげるわ。しっかり考えなさい」

　〜バタン〜

　「・・・っ！」

要「今のは？」

　「私の血の繋がった母親です」

えっ！

　「この話は、絵麻お姉ちゃんには言わないで下さい」

要「うん。約束する」

　「私は、『西園寺グループ』の娘なんです。さっきの人は、母親であり、秘書です。

　 そして、父親は社長です。お嬢様って言うのはそれで・・・。」

そうなんだ・・・

　「ほかに質問は・・・？」

梓「あの人は、何でここに来たの？」

　「私に、会社の跡継ぎをさせる為、そして、子供を生ませて跡継ぎをつくる為です」

A、手が震えてる・・・。

目も涙目になってる・・・。

光「さっき、言ってた一度捨てたって言うのは？」

　「言葉通りです。男の子が欲しかったのに、私が生まれてきて

　 要らないから・・・。」

要「じゃあ、なんで？」

　「結局、私以外に子供が生まれなかったから・・・」

光「そう・・・で、あんたいつまで泣くの我慢してるの？」

　「えっ！皆さんが帰るまでです」

梓「何で？」

　「人前では泣いたり、弱いところを見せちゃいけないって教えられているので」

要「誰が？何で？」

　「さっきの人達です。それだけで、弱みになるから。」

梓「大丈夫。僕達には、甘えていいから、ね。」

　「・・・っ！ありがとう。梓お兄ちゃん／／／(微笑」

全／／／(可愛い)

あの後、Aは、1時間くらい泣いた。

Aの泣き顔は、すごくかわいかった。

そして初めて頼ったのが僕たちで嬉しかった。

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弥

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