【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ10)

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堕ちた少女ページ10

No side
いつも通りの我々国。どっかのチワワとポメラニアンは内ゲバを始めて屑は書記長からの粛清を受けている。その中で薄い金髪を半分オールバックにし豪華な椅子に座る我らが総統は書類と睨み合っていた。そこにコンコン、と可愛らしいノック音が響いた。

「入っていいぞ。」

『失礼します。グルにぃ、お菓子作って来ましたよ。』

「今日はチョコケーキだ。味見をさせて貰ったが美味いぞ。」

小さなカートを押して入ってきたのはこの国の幹部たちがなによりも大切にしている少女A。肩には従者のタガイがいて彼女の首に尻尾をまわし落ちないように座っていた。

gr「チョコケーキか！美味そうだな！」

『書類とか端に寄せて下さいね。あ、今日は紅茶を淹れてきましたよ』

gr「本当か！早く、早くケーキ！」

『はいはい。どうぞグルにぃ』

少女は総統の机にケーキとフォーク、紅茶を置いてカートを入り口近くに置いておいた。総統はもっきゅもっきゅと謎の咀嚼音を発しながらケーキを食べていた。

『どうでしょう？美味しい…ですか？』

gr「あぁ凄く美味いゾ！！流石はAだな。」

総統は近寄って首を傾げた少女に微笑んで頭を優しく撫でていた。パァァという効果音が付きそうなくらいに喜んでいる少女をみて総統はまた優しく微笑んで少女を自分の膝に乗せた。

gr「あ～書類したくないんじゃ～…」

『ダメです。ケーキあげたんですから仕事頑張って下さい。そういう約束でしょう？』

gr「それはそうだが…嫌なものは嫌なんじゃあ～！」

少女に後ろから抱きついているところに失礼します、と丁寧なノック音と声が響いた。扉を開け入ってきたのはこの国の軍事指揮官であった。

『！エミ兄様』

em「おや、A。またグルッペンさんに捕まってるんですか…。グルッペンさん。早く書類やらないとトントンさんに叱られますよ。」

gr「む…分かった。やる。」

『ではグルにぃ。私は片付けして出て行きますね。』

gr「あぁ、今日もありがとうA。」

em「そうだA。トントンさんが呼んでましたよ。」

『！トン兄様がですね。ありがとうございますエミ兄様。』

少女はそれを聞いて素早く片付けをすると失礼しました、と丁寧に礼をして部屋から姿を消した。暫くの沈黙が続いた後指揮官が口を開いた。

em「本当羨ましいです。グルッペンさんは昔のまま呼んでもらえて。」

gr「ふっ。残念だが姫は警戒心が強いらしい。」

総統は指揮官を見て勝ち誇ったように笑った。