間のお話〜朝食の様子〜 ページ3
ノートを書いていたけどトンにぃが来てしまったから取り敢えずバレないように隠した。慌てて部屋を出てトンにぃと手を繋ぎながら食堂へと歩いていると後ろからタガイがきて足元まで走ってきた。
『ん、タガイ。おはよ。今日も走って来たの?』
tg「あぁ、今日は10周した。…しっかり体は洗ったからそんなに見るなトントン。」
tn「あ、ごめんな。洗ったなら汚れも落ちてるやろうしそれなら小さな風邪にも病気にもならんやろうし大丈夫やで。」
tg「許可も貰ったしA。肩に乗るからな。」
『はーい』
タガイは器用に私の腕を伝って肩に乗った。3人でまた歩き出して数分。前に歩いている人を見つけてあ、と小さく声を漏らした。トンにぃがそれに気付きん?と首を傾げながら前を向くと同じくあ、と小さく呟いた。
「〜♪。ふふ、今日はどうやってAちゃんを捕まえようかな…?」
その声の主は悪魔さんだった。最近習得したらしい技を使って擬人化+羽を生やしている。しかもそれで飛ぶことができるらしいから思わずはぇぇ、と感嘆の声を出したのを今でも覚えてる。
tn「あ〜、今日は無理そうやなぁ。」
tg「今日はまぁまぁ病み期だな。近付いたら捕まえられるぞ。」
『まぁ近付かなければ大丈夫でしょ。最悪エミにぃかトンにぃに側にいてもらえばいいし。』
tn「せやな。なら近道通って早う行こか。」
トンにぃはそう言って私を優しく姫抱きすると近くの壁をそっと押して隠し道を開きそこを通って食堂へと向かった。暫く歩いて行き止まりに着き目の前の壁をゆっくり押すとそこが開いて食堂の厨房に出た。そこで私は降ろしてもらい食堂の中へと入って行った。
gr「…お、来たか。今日は裏道から来たんだな。おはようA。」
ut「おはようAちゃん!僕Aちゃんが遅かって心配したんやで?危うく銃持って向かうとこやったわ」
主に朝話しかけてくるのがこの2人。他の人もおはよう、とか今日も可愛い、とか言ってくれるけど1番に話しかけてくるのは2人だ。特にグルにぃは必ず私から見えやすい席に座って自分の膝をぽんぽん、と叩いては口パクでココに座れ、と笑顔で言ってる。今日も変わらずだ。
『ん、しょと。グルにぃの膝落ち着くようになったなぁ。』
gr「ふ、そうか。…トン氏。今日はフォーク禁止か?」
tn「あぁ…今日はそうやな。フォークがAに刺さったりしたら危ないしなぁ。」
トンにぃも随分過保護になったなぁ…。他のみんなもそうだけど、ね。
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しおりん - 泣けた(T^T)面白かったです♪もう言葉に出来ないほどに (2020年2月9日 13時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2019年10月18日 19時