狂犬とファッションショー ページ18
kn「さっすがAやなぁ!どんな服着ても着こなしとるわ!次はコレ着てみぃひん?」
『うぇぇ…まだ着るの?』
kn「当たり前やん!俺が見たいねん!」
『はぁ…』
tg「何というか…すまない、A」
かれこれ3時間は経っている。どうしたものか。いや別にこの後は私は皆さんのご飯を作るだけで特に予定はないが…。着せ替え人形というのだろうか。結構、いやもの凄く疲れる。
kn「でも流石にAも疲れるもんな。よし、あと1着で終わろか!」
『!そうしましょう。で、どれを着るんです?』
kn「ちょい待ってな〜。…お、コレなんてどうや?」
『それですね。いいですよ。着替えてきます。』
渡された最後の1着を持って部屋に入り着替え始める。終わるという嬉しさでよく見てなかったけどこの服明らかにコネ兄様の好みだ。水色のふんわりとしたTシャツにパステルパープルというのだろうか?薄い紫色の短めスカート。だが私もこの色合いは普通に好きだ。なんか、落ち着くのだ。
『コネ兄様。着替え終わりました。』
kn「お!似合ってるなぁ!それ気に入ったか?」
『はいっ。これ、私のロッカーに入れておいて良いですか?』
kn「おう!ええで。それ以外は俺が持っとるな。」
コネ兄様は部屋の物置に袋をしまった後私の方を見てこっち、と手招きをした。首を傾げながら近付いてみると腰を引かれて抱き寄せられそのまま顔を上げられた。顔が至近距離に来るものだから吃驚してしまう。
kn「はぁ、誰がお前をこんなに穢したんやろうなぁ」
『コネ兄様…?』
kn「許せへんなぁ。Aは真っ白で、綺麗で、雪みたいやったんに…。俺だけのAがこんなに穢されて…」
『コネ、兄様』
kn「あぁならいっその事俺が、」
『っ、や、』
tg「コネシマ!」
コネ兄様のポケットからナイフがちらりと見えて恐怖で震えている時。タガイがはっとして私とコネ兄様の間に割り込んでコネ兄様に蹴りを喰らわせた。
kn「ぐっ?!…い、ったぁ。…あ、俺、また…?!あぁあ!A!すまん、ほんまにすまん!!!」
『こ、コネ兄様落ち着いて?私は大丈夫だから。』
kn「ほんま、すまんな。タガイ。A連れて行き。俺は頭冷やすわ。」
tg「あぁ分かった。」
kn「A。…ごめん。晩飯、楽しみにしてるで!」
『…はい。』
部屋を出る最後、コネ兄様の悲しそうな顔が見えた。
コネシマ隊長
犯人殺す欲が彼女を自分のモノにする為に殺す欲に変化。然し忠犬みたいに忠実。
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しおりん - 泣けた(T^T)面白かったです♪もう言葉に出来ないほどに (2020年2月9日 13時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2019年10月18日 19時