【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ15)

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少女と閑話ページ15

さてさて。少しだけここら辺に閑話を入れさせてもらうことをお許し下さい。今回は少女がパタパタと忙しく動いているその裏で起こっていたお話です。

noe「おい。…コレどうなってるんだ？」

wi「私に聞かないで下さいよ…。私もよく分からないんですから。」

少女がいる所謂人間界、という所とはまた別の世界である所。此処にいる悪魔2人は大きなテレビに映されたパラメーターを見てお互いはぁぁ、と深い溜息を吐いていた。

noe「どーすんだよ…このパラメーターはどう考えても可笑しいだろ。」

wi「あの人がまたやらかしてる、という訳では無さそうですが…困りましたねぇ」

2人してうーん、と唸っている時。後ろの自動扉が開きコツコツと高いヒールを鳴らしながら女が入ってきた。2人はその女を見るなり目を丸くした。

「どうなっている？アイツに何があったんだ」

noe「っそれが、分からないん、です」

wi「前とは明らかに違う感じなんですが…」

その女は大きなテレビの前まで歩いていき暫くパラメーターをみてふむ、と呟くと持っている書類に目を落とした。女は暫くして恐らく、と顎に手を添えながらそう言った。

wi「分かった、んですか？」

「あぁ。なんら珍しい現象では無いが起こることが異常、なことだな。」

noe「珍しい現象では無いのに起こることは異常…？」

「まさか…アイツ話してないのか。なら私が説明しよう。」

女は近くの椅子に腰掛けて1枚の書類を見ながら2人をじっと見詰めた。2人は女の目の前に座り真剣な顔をして女に向き合っていた。

「先ずは今回起きた現象についてだ。今回アイツには"悪魔的本能の発動"が起きている。」

wi「それ、って…たしかどの悪魔にも起きる、っていう？」

「あぁ。その"悪魔個人の"本能が発動してパラメーターに異常が起きること。これは正直言って珍しい現象とは言えない。寧ろ誰にでも起こるかもしれない。」

然し、と彼女は深刻な顔をして2人を見た

「アイツの場合は違う。今回のは彼に限り"異常"なんだ。」

noe「あの人に限り異常…？なんで、ですか？」

「矢張り知らないか…アイツの悪魔本能は"独占欲と束縛"。アイツは"束縛愛"の悪魔だ。」

その言葉で2人は悟ってしまった。それと同時に一応彼の契約者である少女のパラメーターに目を移した。そこには確かに彼を遥かに超えた少女の"依存的"というパラメーターが2人の目には映されていた。

さて、閑話休題。次は少女視点に戻ります