86話〜過去編〜 ページ44
そのあとはAさんの日常の話を聞いた。日々の束縛に耐えるAさんは本当に凄いなぁと思った。そんな話の中で興味を持ったのはAさんしか操れないというメーテだ。乗ってみたいと言えばAさんは「いいよ」と了承してくれた。メーテを目の前に展開して準備をしてと忙しく動いているAさんを見ると心がどこか温まる。
「よーし。んじゃ行きますよ〜。」
メーテは空へと上がって城の周りや城下町の周りをぐるぐる回って行く。その景色は凄く綺麗で今まで見た景色の中で1番綺麗だった。
『うわぁ!凄いな!景色が綺麗やわ!』
「ふふっ。楽しそうでなによりだよ。」
思わずそう言うと上から聞こえるAさんの明るい透き通った声。その後1時間くらい回ってまたさっきの丘に降りる。草原の上に座って今度はお互いのことを話す。趣味や好きな動物など私にとっては1番楽しい話しだった。
『そろそろ時間やな。』
楽しい時間は通り過ぎて行き別れの時間が来てしまった。Aさんは寂しそうな顔をしながら
「……また、会える?」
と聞いてきた。Aさんに次会えるとして、そこはきっと戦場だろう。あの国王がどこかの国と戦争をすれば私が出るかもしれない。いや高確率で出るのだ。その前に助ける。彼女を、Aさんを助けるんや。私はふっと笑い
『絶対会えるで。』
と言ってAさんの頭を撫でた。撫でたときの凄い嬉しそうな顔が今でも忘れられなくてずっと頭に思い浮かぶ。
『(これが"恋"なんかな。)』
ギュッと自分の服を掴んで少し早くなった心臓の鼓動を整える。好きならば、必ず
『絶対助けるからな……A。』
彼女のいるアイナ国を去って次の国へと向かう道中で私はボソリと呟いた。
〜過去編終了〜
〈ちょこっと番外編〉NGシーン
chi『(これが……呪い?)』
恋を自覚するんじゃなくてまさかの呪いと勘違いする。その後Aを恐れて我々国に入ってくれなくなるためNG
chi「うわぁ!凄いな!景色がk…わあ"ぁぁぁあ!」
『え、わぁぁぁ!チーノ君ーー!』
メーテに乗っている途中に落ちて命の危機に直面する。丘の上に戻る前に医務室行きになるのでNG
『そうだねぇ。……えっと……忘れちゃった』
tn「カットーー!Aドヤ顔で『覚えた!』って言ったやんけ!」
『う"…すみません…』
chi「大変やなぁ」
束縛の話をする時のセリフまる忘れする。どこからか出てきた監督トントンに叱られてNG。
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天音 - めっちゃ昔のにこめんとしちゃったwwごめんなさいw調べますww (2022年2月23日 14時) (レス) id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - すみません…オリフラって何ですか?教えていただけると嬉しいのですが… (2022年2月23日 13時) (レス) @page4 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん - オリフラは、外さないといけませんよ!あと面白かったです更新頑張ってください! (2019年2月20日 19時) (レス) id: 9499332007 (このIDを非表示/違反報告)
何で - オリフラ外すって事が出来ないんですかぁ? (2019年2月19日 19時) (レス) id: f2f89dc412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノエル・ウェール | 作成日時:2019年2月19日 19時