84話〜過去編〜 ページ42
『あのチーノさん。なぜ私と話したいって言ったんですか？』
chi「だって貴方凄い話したそうにしてましたから」
『話したそうに、か。』
確かにそうだったかもしれない。正直自由に国を回って情報を集めるチーノさんに憧れを抱いていた。だからこそどんな事をしてきたのか、どんな事を体験してきたのか話を聞いてみたかったのだ。
『私、チーノさんの旅の話を聞きたいです。』
chi「旅の話を？」
『えぇ。私はあの国王と外交官に
chi「成程ね。良いですよ。あと、タメ口でええからな？」
その後はチーノ君と呼ぶようになり旅の話を聞かせてくれた。国中が砂漠の国、森に囲まれた国、近未来化が進んでいる国など色々な国の話をしてくれた。
『そんな国があるんだ！私もいつか行ってみたいなぁ。無理だろうけど。』
chi「……そんなに酷いんか？」
『そうだねぇ。パーティには出られない。他国との会談にも出席出来ない。国民の前にでさえも出られない。ましてや今みたいにチーノ君とお話する事なんて有り得ないと思ってた事だよ。』
chi「マジか…相当なんやな。」
『ま、最悪の場合私の手でこの国潰そうかなぁって思ってるよ。』
chi「Aさん怖っ！」
そんな感じで次は私の日常を話すことになった。国王やラメールの細かい束縛や私しか操作出来ないメーテの事。たまに裏庭に出れるときの事。そんなことを話しているとチーノ君が興味津々の目をしながら
chi「そのメーテ？っていうのに乗ってみたい！」
『おぉ、珍しいね自ら乗ってみたいって言うなんて。』
私はその場にメーテを展開して2人乗りがしやすいように少し調節をして先にチーノ君に乗ってもらう。
『よーし。んじゃ行きますよ〜。』
私もメーテに乗り上空へと上昇する。そのまま城の周りと城下町をぐるぐる回って行く。
chi「うわぁ！凄いな！景色が綺麗やわ！」
『ふふっ。楽しそうでなによりだよ。』
1時間くらい回りさっきの丘の上に着地してメーテは閉じてまた草原の上に座りながら話をした。今度はお互いの話。趣味やら好きな動物やらお互いのことを話した。
chi「そろそろ時間やな。」
『あ、そっか……また、会える？』
チーノ君にそう聞くと最初は少し黙っていたがふっと笑って
chi「絶対会えるで。」
そう言って頭を撫でた。私は"絶対"と言ってくれたのが何よりも嬉しくてその日はご機嫌で過ごせた。
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天音 - めっちゃ昔のにこめんとしちゃったwwごめんなさいw調べますww (2022年2月23日 14時) (
レス) id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - すみません…オリフラって何ですか？教えていただけると嬉しいのですが… (2022年2月23日 13時) (レス) @page4 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん - オリフラは、外さないといけませんよ！あと面白かったです更新頑張ってください！ (2019年2月20日 19時) (レス) id: 9499332007 (このIDを非表示/違反報告)
何で - オリフラ外すって事が出来ないんですかぁ？ (2019年2月19日 19時) (レス) id: f2f89dc412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエル・ウェール | 作成日時：2019年2月19日 19時
