【d!】俺子供嫌いだから自分好みに育てるわ【sha】

19日目 ページ20

｢…で？この子は？｣

｢俺の子｣

｢は？｣

｢俺の(養子として子供にした)子｣

｢は？｣

現在家にはトントンが居る。正直な話トントンから承諾が降りれば他の奴らも了承しやすくなる。トントンの力は強い。だから事情を話そうとしているのだがトントンはAを見てだんまりしている。

｢…どっからどう見てもお前の子や無いやろ｣

｢いや養子だし｣

｢それを早く言えや｣

｢すんませーん。｣

｢ったく…名前は？｣

『…A』

Aはトントンの顔をじっと見つめながら小さな声で話した。Aちゃんな、とトントンが呼べばAは少しだけ顔を赤らめた。…おいおい待て待て俺は許さねえぞ。

｢A、A。お前に恋はまだ早い｣

『…？こい？』

｢無自覚だから辛ぇ…｣

｢1人で何複雑な事してるん｣

｢お前は黙れ｣

｢理不尽の極みなんかお前は。｣

Aははっ、と閃いたように自分の部屋に行きあのテディベアを出すと引き摺りながらもトントンに自慢気に見せた。トントンはロボロんとこのやんなあ、と笑いながらAの頭を撫でた。

『ぱぱが、くれたの』

｢優しいお父さんやな｣

『うん。だから、ぱぱのおねがい、きいてあげてください。ぱぱ、やさしいから』

｢…せやなぁ。大丈夫やで。お父さんの願いはちゃんと叶えるから｣

『！ありがとう、おにいさん』

トントンは俺に撮影の話をして邪魔しないようにと話すのを前提に許可してくれた。俺はAに撮影の話をして邪魔したらあかんよ、としちゃダメな事も一緒に話した。

『おしごとなんだね』

｢せやで｣

『じゃあわたしいいこにできる。』

｢いい子や｣

『おかしたくさん』

｢2個な｣

『……』

｢…3個｣

『！うんっ』

｢(甘いなあ…)｣

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