_もう1度なんてやはり無い ページ33
春になり駆け足で道を走っていた。前とは全然違う道を駆け足で走り1つのカフェの扉を開いた。中では見慣れた顔が洗ったコップを拭いていた。
『お、遅れましたエミさ…じゃなくて、店長』
「ふふ、態々呼び方を変えなくても。それに遅れてませんよAさん。」
『うぐぅ…すみません…』
来ていたカーディガンを脱ぎカフェの制服に着替えて店内にあるテーブルや椅子を拭く。あの後、海藤さんがペアだった筈の仕事は何も無く終わり気まずさから職場も辞めた。そしたら丁度エミさんがカフェをやるというので私も働かせてもらう事にした。
「…いいんですか？ゾムさんは…」
『…いいの。もう1度なんてないのよ。』
私はそう笑って誤魔化した。それからエミさんと一緒に働くということとなった。エミさんの人脈や私の知り合いの力を借りてカフェはちょっとした有名店となっている。
「今日も頑張りましょうか。」
『はーい、店長』
扉に掛けているプレートをCLOSEからOPENへと変える。今日も緩やかに日々は過ぎていく。心の中に残っている恋心は深く深くにしまい込んだ。もう思い出したくはない。
『いらっしゃいませ！空いてる席にお座り下さいな』
今日も我が店1番の人気商品"店長の日替わりおすすめスイーツ"が売れている。エミさんが大変そうに動いているが私もちょこちょこ手伝いを入れている。因みに主に女性からの人気が凄い。当たり前だよなあ。
今日も仕事は忙しい。昔の事なんか思い出せない程に。
「……」
「…ん？どうしたゾム。…って、あのカフェ、エミさんの店やん。行くか？」
「……いや、ええわ。」
「え、何で…ってあ、あれ…」
「行くで、トントン。」
「…おう。」
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Ｒ_ - 初コメ失礼します！！ とても面白くてニヤニヤしながら見させて頂いています((不審者)) 本当にこの作品大好きで…これからどうなるのか楽しみで禿げました(？) 更新頑張って下さい…！！ 無理しない程度でお願いします(((土下座))) (2020年5月11日 12時) (
レス) id: 882f22aeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエル･ウィール | 作成日時：2020年4月25日 22時
