_12度目 ページ13
声が聞こえた。低いけど落ち着いた声。優しいけど少し疲れが滲む声。そして聞き慣れたあの心に響く声。薄らと目を開ければスーツを着た人とエミさんが見えていた。
『…っ、えみ、さん』
「！Aさん、大丈夫ですか？体は辛く無いですか？」
『あー…ちょっと頭が痛い、かな。あと体がだるい。』
「そうですか。熱を測りましょう。」
『ん、ありがとう』
エミさんから受け取った体温計を脇に挟んで熱を測り始める。ふとスーツを着た2人に目がいきどちら様でしょう、と首を傾げた。エミさんの知り合いなんだろうけど…。
「…あぁ、違う部署だからな」
「知らないのも当然と言えば当然やな」
『？…あ。』
そういえば後輩ちゃんから聞いたことがある。違う部署に何人かイケメンがいると。その中で仲がいい2人組のイケメンがいてまぁ文武両道でかっこいいらしい。
『あぁ…噂のイケメン2人組』
「そんなん言われてるん俺ら」
「初耳だな。前に言われたのは噂の社畜総統だったが」
ケラケラと笑う薄い金髪の人。対象に七三分けをした人はため息をついていた。…あ、隈が凄い。この人あれだ、社畜だ。しかも周り以上に大変な苦労人タイプの人だ。
「改めて。俺は黒総紅楼(ｺｸｿｳｸﾞﾙ)。エーミールとは古くからの仲…まぁ所謂旧友だ。」
「俺は富田林遁(ﾄﾝﾀﾞﾊﾞﾔｼﾄﾝ)。同じくエミさんとは旧友やで。」
『あ、多分分かると思いますが優廻Aと申します。エミさんとは数年前に知り合って仲良くしてます。』
黒総さんに富田林さん。…あ、エミさんが話していたグルッペンさんとトントンさんだろうか。チラリとエミさんを見ればコクリと頷いた。やっぱり。身長高ぇなおい。え、私が小さい？そんな事ないし？？？
『____へぇ。ゲームの実況、ですか』
「あぁ。将来やりたいと考えている。」
「みんな集めてな。」
『ということはグルさんが創始者ですか。凄いですねえ…』
グルッペンさんはグルさん、トントンさんはトンさんと呼ぶことになり今は未来の話を聞いている。所謂動画でお金を稼ぐ職業。まぁ仕事は続けたままやるんだろうけど…大変だなあ。
「所でAはゲーム得意か？」
『え、ま、まぁ…』
「なら一緒にやろう！」
『えぇ？！』
「拒否権はなしだゾ」
「グルさんなら言うと思ったわ…」
「まぁ…Aさん本当にゲームお上手ですから。」
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Ｒ_ - 初コメ失礼します！！ とても面白くてニヤニヤしながら見させて頂いています((不審者)) 本当にこの作品大好きで…これからどうなるのか楽しみで禿げました(？) 更新頑張って下さい…！！ 無理しない程度でお願いします(((土下座))) (2020年5月11日 12時) (
レス) id: 882f22aeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエル･ウィール | 作成日時：2020年4月25日 22時
