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前作変なところで切れましたすみません!
「え!?Aちゃん?!」
と私を呼ぶ声が聞こえ、 倒れる寸前彼に抱きとめられた。
「大丈夫!?どこか打ってない、?」
そう言いながらゆっくりと床におろしてくれるあたりさすがだなぁ…と考える変に冷静な自分がいた。
『うん、大丈夫。よく間に合ったね…』
「目眩?あ、貧血だね…たぶん」
『うん…多分そうだと思う。あの、そろそろ下ろして?』
「え?だめだよ。危ないからこのまま抱っこしてくよ」
そう言ってサッと私を抱き上げて寝室に歩き出す彼。反論の余時もないままにベッドにおろされた。
「…手伝おうとしてくれたのは嬉しかったよ?でもね、Aちゃんに無理して欲しくないかなぁ。」
『…ん…でも、そしたら私、役立たずになっちゃうから、だか…』
言い終わる前に、彼は私のことをぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫。役立たずなんかじゃないよ。俺は、役に立って欲しくてAちゃんのそばにいるんじゃないよ。だから…そんな辛そうな顔しないで…?」
前の彼氏は、私が家のことを出来なかったら「何のためにいるんだ、役立たず」っていつも罵った。みことくんがそうじゃないのは分かってても、もう癖みたいなものなのだ。
過去に囚われている自分に嫌気がさす。なんで、なんで私は素直に彼を信じられないの…?彼はこんなにも私を信じてくれているのに?そう思っていると涙が溢れてきた。はら、と溢れたら止まらなくなって、後から後から溢れて止まらない。あぁもう、情緒が不安定すぎるんだよ…
「Aちゃん、ちょっと目つぶって、一回深呼吸しようか。」
一定のリズムでとん、とん、と子供をあやす様に背中をたたいてくれる。言われた通りに目を閉じてゆっくり息を吸ってはいたら、少し落ち着いた。
「よしよし……少しは落ち着いた?」
『…ん、ありがと…』
目尻についた涙を拭ってから体を離す。
「起きたばっかりだけど、一緒に寝ちゃおうか。」
彼はそう言って悪戯っぽく笑った。すこし…今日と、明日くらいなら…甘えてもいいだろうか…?誰に許しを乞うでもないけれど、二日くらいなら…きっと許される。
『……うん、ぎゅーして、寝たい…』
私がそう言うと、彼は嬉しそうに顔を綻ばせて再びぎゅっと私に抱きついた。そのままころん、とベッドに寝転んで布団を被る。
意識が薄れていく中、彼が私の頭を撫でて、「おやすみ、Aちゃん」と言ったのが聞こえた。
彼にぎゅーしてと言われてみた→←女の子の日になってみた💛👑【ひな様リク】
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なぎ(プロフ) - めがねさん» リクエストありがとうございます!はい!可能です!今書いているリクエスト作品の次にお書き致しますね! (2023年3月17日 4時) (レス) id: 6215a4002f (このIDを非表示/違反報告)
めがね - リクエスト失礼します。”彼女が(落ち込んで)病んでいたら”という話はできますか? (2023年3月17日 0時) (レス) id: ea53f3b90c (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - ぱぴゅんさん» リクエストありがとうございます!ぜひ書かせて頂きますね!いつも読んで頂きありがとうございます! (2023年3月16日 18時) (レス) id: 6215a4002f (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - シロニアさん» 喜んでいただけてこちらも嬉しい限りです…!良ければまたリクエストお願いします! (2023年3月16日 18時) (レス) id: 6215a4002f (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴゅん - いつも応援してます!リクエストなのですが、”彼と大喧嘩してみた”の続きで💗🌸と❤🎮と💜📢の仲直りの話も見てみたいです。 (2023年3月16日 15時) (レス) id: ea53f3b90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎ | 作成日時:2023年1月29日 13時