【 119 】二番煎じside ページ19
ちょっとAに意地悪して満足したから、お母さんに頂いたお粥を食べた。
Aもさ、あんな程度でビクビクしてるんだもん、まだまだ手を出すなんて無理だよなぁ…笑
お母さんはあぁ言ってくれたけど、Aのこと怖がらせたいわけじゃないから、ゆっくり慣れていってくれたらいいなぁなんて思った。
たわいのない話をしていると、外に車が止まる音がする。
A「あ、パパ帰ってきた。」
玄関が開き、お父さんのただいまという声が聞こえた。
父「体調どうだい?」
煎「本当に良くなりました!すみません一日中お邪魔してお世話になってしまって。」
父「いいんだよ。じゃ、行こうか。」
お父さんに連れられて、Aと車に乗り込む。
車内から見える風景はもう真っ暗で、お父さんとお母さんの趣味だろうか、SPEEDのアルバムがかかっている。
後部座席に二人で座って、俺とAはちょくちょく話していたけど、徐々にAの口数が減っていった。
父「多分、A眠いんだ。ごめんな、人を車に乗せてるのに。」
とうとう寝てしまったAの顔が倒れて、俺の肩に力を預けた。
煎「全然大丈夫です!」
お父さんはフロントミラーで、Aの様子を確認すると、少し驚いた様子を見せる。
父「Aが人の肩で寝るなんてなぁ…。」
煎「え?」
父「その子、昔は男の人とか大きい人とか怖かったみたいで、絶対私の近くでしか、男の前では寝なかったんだ。…そうか…もうAも高校生だもんなぁ。」
お父さんはしみじみと、ミラー越しのAを見つめる。
程なく車はうちに到着し、俺はお礼を言って車を出た。
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桃姫(プロフ) - 誤字すみません…。 (2016年11月22日 16時) (レス) id: bba4690273 (このIDを非表示/違反報告)
桃姫(プロフ) - はじめまして!本当にキュンキュンするラブストーリーをありがとうございます!(?)更新楽しみにしてますね!ちなみな、牡丹の花も読ませて頂いてます! (2016年11月22日 16時) (レス) id: bba4690273 (このIDを非表示/違反報告)
りあん - コメント始めてしますがとても楽しく読んでいます。二番くん格好いいですね(*^^*)更新応援してます(*´∀`) (2016年10月22日 18時) (レス) id: caafde0f34 (このIDを非表示/違反報告)
桜翡苑 - ちぃmm。さん» お帰りなさい!!こっちも"牡丹の花を"も待ってます^^* (2016年10月16日 22時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)
うっちー★煎じ推し(プロフ) - 更新!!ものすごく楽しみです!!頑張ってください (2016年10月16日 21時) (レス) id: 7eb7ad94cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年8月5日 16時