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私が下駄箱にローファーを入れて、上靴を出していると、眠そうに登校してきた煎じくんを見つけた。
A「おはよう、煎じくん。」
煎じくんは、私に気づいてニコッと笑う。
煎「おはよう、A。」
煎じくんの、左手には単語帳があった。
A「すごいね…普段から真面目にやってるんだ。」
煎「いや、普段ならAの方が絶対やってるでしょ笑…俺はまぁテスト近いしなって…」
A「あ゛ぁ゛!!!」
私はサーっと血の気が引く音がした。
A「もう2週間前じゃん!!…どうしよ、英語苦手だから2週間前じゃいつも間に合わないのに…!!」
私が下駄箱前で慌てていると、
煎「まぁ、ここ下駄箱だし、とりあえず教室行こ?」
そう言って、私の手を取った。
手をつなぎながら、教室へ向かう。
みんな自分のことに夢中であんまり気づいてる人はいない。
煎「もしそんなに英語やばいんだったら…俺、教えようか?」
煎じくんが思いもよらないことを言う。
A「えっいいの?」
煎「もちろんだよ。今週うち来る?」
ええええ、煎じくんのお家?!?!
煎「でも、今週は親いないから嫌かな…?大丈夫?」
A「行く!!!」
勢いよく返事した私に、煎じくんは目線を合わせ頭を撫でた。
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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時