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【 86 】 ページ36

「ゆい!!!!」


唯ちゃんのお父さんだろう男の人が、走って唯ちゃんのところまで駆け寄る。



たいそう心配していたんだろう、後から駆け付けたお母さんも、うっすら涙を浮かべていた。



唯母「勝手にどこ行ってたの?!?!」



唯ちゃんはお母さんに怒られても、ずっと下を見てうつむいたままだった。




唯父「すいません、ご迷惑をおかけしました…。お二人の時間を取らせてしまって本当に申し訳ありません!」



唯ちゃんのお父さんは煎じくんと私に頭を下げた。



煎「そんなこと、全然大丈夫ですよ。…それより…」



A「唯ちゃんのお母さん、お父さん。唯ちゃんの話ゆっくり聞いてあげてください…。」



唯母「…え?」



A「唯ちゃんわざと迷子になったみたいなんです…。」



唯ちゃんのお母さんはゆっくり唯ちゃんの方を見る。



唯母「ゆい…そうなの?」




唯ちゃんは、今まで心にしまってきた思いを
精一杯言葉にしようと頑張っている。



唯「迷子になったら…お別れが今日じゃなくなるかもしれないと思った…もっと後になると思ったの…。」



信じられないというように、お父さんとお母さんはびっくりしている。



唯ちゃんはその後、お母さんに抱きついて大泣きした。



ずっと一緒がいい。パパとママとも一緒にいたいと言って。



小さな小さな女の子の叫びは、とても切なくて、
私達の胸に刺さった。

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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時

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