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【 84 】 ページ34

どうしていいかわからずオロオロする私とは違って、



煎じくんは唯ちゃんの涙を拭い、背中をポンポンとさすってあげていた。



A「唯ちゃん…迷子になった理由、私達には話せない…?」



煎「俺ら、唯ちゃんの見方だから。」



唯ちゃんはその言葉を聞いて、顔を少しだけ上げた。



この子は小さい体に、何を背負ってるんだろう。



唯「ゆいのパパとママ…今日でお別れなの…」



唯ちゃんが言ったのは、思いもよらないことだった。



A「ママに今日言われたの。今日のお出かけが終わったら、パパとさよならしなきゃいけないって。…ゆい、パパとお別れしたくない…。」



唯ちゃんから、ポロポロと溢れる言葉に私達は胸が詰まった。



煎「だから、自分でいなくなったりしたんだね。」



唯「迷子になったら、お出かけが終わらないと思ったの……!」



A「そっか…、辛かったね…。」



唯「Aちゃんは煎じお兄ちゃんが好きだから一緒にいるんでしょ?煎じお兄ちゃんはAちゃんが好きだから一緒にいるんでしょ??

…じゃあパパとママは好き同士じゃなくなっちゃったの?!」



唯ちゃんのお父さんお母さんにも、いろんな事情があるんだと思う。


単純に、相手のことが嫌いになったから離婚するって訳でもないと思う。



でもそんなこと、唯ちゃんはわかるはずがない。



パパとママが仲良くしてるところをずっと見てきた唯ちゃんには、今はどうやっても信じられないことなんだろうな…。

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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時

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