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鈴奈さんを家に帰して帰ってきた煎じくんは、さっきとは比べものにならないほど穏やかな顔だった。
A「煎じくんあのね…、うちの母親近所の学校で非常勤のスクールカウンセラーしてるの。」
煎じくんはびっくりした様子で聞く
煎「そうだったの?…全然知らなかった。」
A「家では結構下世話な話するけど、仕事はちゃんとするから、もしよかったら…ママにこのこと知らせてもいい?」
煎「え?」
A「たぶん、鈴奈さんの自立を助けてくれると思う。…鈴奈さんには、心強い幼馴染もいるし、うちの母親だってサポートする。…きっと鈴奈さんも、明るい人生を歩める日が来るよ。」
煎じくんはずっと抱えてた、プレッシャーや緊張感から離れられたからか、ふっと私の方に倒れこんでくる。
私の肩に頭を寄せて、かがむ。
静かに煎じくんは泣いていた。…今までよく頑張ったね。そんな思いが伝わるように、背中をポンポンとさすった。
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それから、ママは時期を見て鈴奈さんの家を訪ねるようになり、煎じくんと鈴奈さんがぶつかって話せたのがよかったのか、徐々に回復しているらしい。
今年のうちにはもう一度学校に通えるかもしれないと、
煎じくんが嬉しそうに話してくれた。
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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時