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【 69 】 ページ19

煎じくんが私の口にキスを落とした。



煎じくんの右手は私の頭を押さえてて、全然話してくれない。



やっと離れたと思ったら、煎じくんはベットから降りて隣に来た。




その目はなんか、いつもの優しい煎じくんじゃなくて。



無機質な目をしてる。




ベッドの側面に私の身体を押し付けるようにして、また煎じくんはキスをする。



ちょっと触れるだけのキスじゃなくて、恥ずかしすぎて、息が続かなくて、いろんな意味でドキドキが止まらない。




煎じくんが私の肩を持ってキスしてると、その手の片方が首に触れた。



ビクッとして体が震える。



彼氏なんてできたことないから、もちろんこんなこと初めてで、



この先に何があるのかなんて考えられなかった。



まぁ男の子の部屋にノコノコ入ってきたことが、ちょっとでも危険行為だったかなんて全然考えてこなかったし。


自業自得ではある。



煎じくんだから、変なことは起きないって思うから、



抵抗はしなかった。



唇が離れると、煎じくんと目があう。




いつもの優しい目じゃなくて、荒々しい目をしていてちょっとかっこいい。



でも、その目は私を見てないだけじゃなくて、



違うものを捉えてて。




そのキスは私への愛でなく、何かから逃れるために求められてる気がした。




私は思わず、煎じくんの身体を突き放してしまう。




こんなこと、言いたくない。



煎じくんの辛さを受け止めてあげたい…でも。




A「こんな気持ちのないキス…しないで。」




私の目からは涙がこぼれる。



A「煎じくんにこんなキスされたくない。」



涙は止まらず、煎じくんスウェットを濡らし続けた。

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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時

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