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煎じくんを駅に送って、家に帰る。
家に入ると、ママが梨をむいていた。
むしゃむしゃ食べていると、大好きな煎じくんからメールが来た。
煎【今日はありがとう。お母さんにもありがとうございましたって伝えてください。それより、家に着いたらメールいれてほしいな、夜道を1人で帰らせちゃったから、なんかあったら怖いしね。】
煎じくんの女の子扱いが嬉しかった。
A【とっくの前に家帰ってるよ〜。心配してくれてありがとう。】
煎じくんにすぐ返信した。
部屋に戻ると、目の前のベットを見てちょっとニヤついてしまう。
さっきまでここで、煎じくんが寝てたんだな………って変態か私は。
煎じくんの隣で寝転んだこと、煎じくんの腕の中の温度、耳元で聞こえる声。
まだ鮮明に思い出せて、ちょっと顔が熱くなる。
余韻に浸って、ポーッとしていると、隣の家から野球のボールを壁打ちしている音が聞こえてきた。
小さい頃から聴いているこの音が、いつの間にかすごく早くて乾いた音になっている。
カーテンを開けて外を見ると、拓也がいた。
普段は時間が合わなくて、あまり話せないから
そう思って、家の外に出る。
A「拓也!お疲れ様」
拓「…お前か。」
A「お前って…」
拓「お前さ…俺とペア組んでた時より太った?」
拓也の発言に、腹の中からムカつきが生まれる。
A「太ったって…!女の子らしくなったとか言い方はあるでしょ!」
拓「あのさ、今日お前と一緒にお前ん家から出てきたやつって誰?」
A「ん?あぁ見てたの?」
拓「見てたってか、たまたまな。」
A「彼氏だよ、煎じくんっていうの。」
拓也は目を見開いた。
拓「お前に彼氏できたの?!…お前に?!?!」
うるさいわ。
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もも(プロフ) - いつも楽しみにしながら読んでます!!!いつまでも読み続けます!!!!!!!!!!! (2016年8月3日 1時) (レス) id: c42a6310b9 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃 - いつも見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2016年8月2日 19時) (レス) id: 169b7c25bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃmm。 | 作成日時:2016年7月25日 13時