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エリーの番組に出演した翌日。
自分の腕の中に、ちゃんとAがいることを確認した朝。
柔らかな彼女を抱きしめて、天井を見上げれば、あぁ、ここはホテルだったと思う。
「ん、ジス？」
僕の腕の中で目が覚めたAが僕を呼ぶ。
「おはよう、今日はプールだよね？」
そう、彼女に声をかける。
差し込む日差しは明るくて、天気は良さそうだ。
「おはよう、そうだね。」
そう言って、寝ぼけて僕に抱きつく彼女を抱き返す。
ん〜。幸せ。
彼女の首筋に跡をつけようとして、彼女に止められる。
「ジス、プールだから。」
そう言えば、昨晩はプールを理由に跡をつけるのはダメだと言われたっけ…。
▽
僕の見立ては、素晴らしい。
自画自賛しちゃうくらい、Aの水着姿は可愛い。
「似合う？」
と、ホテルの部屋で水着を着て見せてくれたA。
「うん、可愛い。」
そう答えつつ、こんなに可愛いAは、他の人には見せたくない。
日差し対策で彼女は、上着を着て、二人でホテル併設の貸し切りにしたプールへ行った。
お天気も良くて絶好のプール日和。
Aは可愛いし、最高なんだけど…。
「…で、なんでみんな居るわけ？」
僕の呟きに、周りは苦笑い。
プールサイドにはメンバーや、ルーカスのところのスタッフが寛いでいた。
「貸し切りなんだし、皆で楽しもうよ。」
僕の手を引いて言うAは、可愛い。
可愛い彼女を他の男に見せたくなくて、眉を寄せれば、
「駄目なの？ジス？」
と、上目遣いでAに聞かれる。
ちょ、可愛いんだけど。
「駄目じゃないけど、上着脱いじゃ駄目だからね。」
そう言って、彼女を引き寄せた。
Aのスタイルが良いから、見ちゃうのは仕方ないけど、ね。
この子は僕のもの。
誰にもあげないからね。
プールの水の冷たさが丁度良い。
流れのあるプールに入り、Aに浮き輪をつけさせて、僕はそれにつかまり、流れに身を任せる。
久しぶりだなぁ。
カメラのないプール。
「ジス、楽しい？」
僕と手を繋いでいるAは聞いてくる。
「うん、とても。」
そう返せば、嬉しそうに笑うA。
あぁ。もう、本当、僕の彼女、最高なんだけど！
昼までゆっくりプールを楽しんだ。
みんなで、じゃなくて、僕はAと二人で、ね。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
