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最近、暑い。
ジスが買ってくれた水着もあるし…。
そうだ！プールに行こう！
で、行ければいいんだけど…。
「ダメだよね？」
リサに聞けば、彼女は、顔の前で大きくバツを作った。
「ジョッシュNGでしょ？」
衣装スタッフが笑いながら言う。
「日焼けももちろん、だめよ？」
メイクスタッフが言う。
「だって、ほら、新しい水着だよ？着なきゃ損じゃん。」
私が言うと、皆は顔を見合わせて、
「ジョッシュが着てほしい水着でしょ？」
「ジョッシュが勝手に買ってきた水着でしょ？」
と、メイクと衣装スタッフが、
「で、Aはジョッシュになんて言ったんだっけ？」
と、リサに聞かれた。
「ロスの貸し切りプールで着るって言った。」
小さく答える。
「でも、だって、ジスは部屋で着たら？とか意味不明だったし、韓国のプールは、ジスは行けないし。」
ぶつぶつと言うと、皆は苦笑いした。
「日程調整するから、待ってなさい。」
ため息をついたリサがそう言ってくれた。
「リサ！」
「最近暑いから、私もプールに入りたいわ。」
リサはそう言うと、部屋を出ていく。
「リサもAに甘いよね？」
「まぁ、Aだし…」
衣装とメイクの二人に酷い言われようだけど…。
プールに行けるのなら、甘んじて受け入れよう。
▽
プール、楽しみだなぁと、リビングのソファでスマホを見ていたら、帰宅したジスがハグしてきた。
「楽しそうだね。A」
「お帰り、ジス。」
「うん、ただいま。何を楽しそうにしてるの？」
「え、」
「楽しそうだよね？」
にっこり笑うジス。
あれ、プールに行くことは、ジスに言って良いんだっけ？
「ん〜、そう？」
そう呟いて、誤魔化そうとしたんだけど、
「うん、楽しそうだよね？何かあるの？」
あれ、ジスがなんか引き下がらない。
「別に…ってジス？」
そう名前を呼んで顔を見れば、
「Aは、僕に隠し事するんだ。」
眉を寄せて、呟く。
「え、隠し事？」
「だって、とても楽しそうだったのに別にって言うじゃん。」
「え、と、」
「僕はこんなにAのこと愛してるのに…」
しょぼんとするジス。
「プールに行くの」
仕方なく、言う。
「え？」
「リサが日程調整してくれるって…」
「へぇ、もちろん、僕もだよね？楽しみだなぁ。」
あれ？そうなの？そうなるの？
首を傾げる私と、ニコニコ笑うジス。
明日、リサに聞いてみよう。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
