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◎S.COUPS
定例会のような95's会。
「あれ？シュアは？」
ジミナがメンツを見て聞いてきた。
「彼女ちゃんのツアーについて日本に行ってる。」
ハニが返す。
「え、仮面彼氏って本人なの？」
テヒョナの質問に
「偽物をシュアが許すわけない。」
俺が答えた。
「まぁ、確かに…」
ジミナは苦笑いした。
「じゃあ、あの報道の"仮面彼氏"って中身シュア？随分、ベタベタしてるけど。」
テヒョナは、そう聞く。
「あ〜、シュアは"アメリカ人"だから。」
ハニはそう答えて苦笑いした。
「あぁ、そう言えばシュアはアメリカ人だったね。」
微妙な顔をするジミナ。
実は俺達だって、驚いたんだ。
シュアは俺達の前でだって、彼女にあんなにベタベタしないから。
報道上の仮面彼氏は、彼女と距離が近くて、ベタベタ、イチャイチャしてるから。
「そう言えばさ、」
ハニが思い出し笑いをしながら、話し出す。
Aちゃんの匂わせエピソード。
「ふはっ、なにそれ。彼女、シュアにマーキングしたの？」
「そう。で、誰に向かって？って聞いたら、シュアを狙う子って首を傾げてるんだよ。」
「匂わせの意味が違いすぎ。」
「シュアなら、彼女以外の女の子なんて徹底無視するだろうに…。」
「そう！みんなそう思った！」
あははと笑うハニ。
Aちゃんがズレてるのはメンバーの共通認識で。
「あんなにほわほわしてるのは、ズレてるからなのかな？」
ジミナが呟いた。
「あ、ねぇ、シュアに電話してみよう！」
テヒョナがそう言い出して、彼はシュアにスピーカーにして電話をかけだした。
『テヒョナ、なに？急用？』
超絶不機嫌なシュアが出た。
「シュア、今、日本なんだって？」
『そうだけど、なに？』
めちゃくちゃ不機嫌じゃないか、ちょ、テヒョナ、電話切ったほうがいいんじゃないか？
「え〜と、ねぇ？」
ニヤニヤ笑うテヒョナ。
『あ！ちょ、A！No.No.stop』
超絶不機嫌声から焦り声になったシュア。
『No.Jisoo.…』
あ、彼女の声も聞こえる。
二人の時は英語なんだな…。
『用ないなら切るよ。あ、ちょ、ん、No！stop！A…』
そうシュアは言い、ガサガサして電話は切れた。
「アレは…」
「夜だしねぇ」
「えぇ、そういうこと？」
「だって、二人は恋人でしょ？」
俺達は顔を見合わせて、深いため息をついた。
夜に電話するもんじゃねぇな。と多分、皆が、思ったはず…。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
