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◎DINO
シュアヒョンが買ったプリンを勝手にジュニヒョンが食べていた。
「…ジュナ」
「あ、」
「ソレ…」
「しょ、賞味期限が近かったから。ヒョン食べないのかと思って…。」
いつもなら、笑顔の中でも、冷笑、もしくは、怒りで、目が笑ってない状態になるシュアヒョンなのに、
「そっか。でも勝手に食べるのはルール違反だよ。」
穏やかな顔でそう言った。
「あ、うん、ごめんなさい。」
とりあえず、ジュニヒョンはそう言ったけど、ジュニヒョン始め、周りにいたヒョン達皆、驚いて時が止まっていた。
Aさんのツアーがあるのに、シュアヒョンは、何故かご機嫌だ。
いつもなら、何もしていないチョルヒョンやミンギュヒョンに当たり散らしているのに…。
個人の仕事が入ったとか話していたけど…仕事があるから、気が紛れて、とかなのかな。
「ハニヒョン、シュアヒョン、おかしくない？」
そう聞けば、深いため息のあと、
「Aちゃんが、何かしてくれたのかもしれないな。」
とハニヒョンは呟いた。
Aさんが何かをしてくれたとしても、でも、あのヒョンは、彼女と離れるのを良しとしない。
あんなにご機嫌なのは、おかしい。
自分のプリン食べられてるのに、怒らないなんて…。
今までのヒョンなら考えられないけどな。
そんな僕の疑問は、Aさんのツアーが始まって、すぐ解消された。
シュアヒョン、"仮面彼氏"になって、彼女のツアーについて行ってるし。
え、アレは仕事なの？
報道を見るに、流石、アメリカ人だよね、ってくらい彼女にベタベタしてるし。
もしかして、僕達の前では一応、セーブしてたのかな？
目の前であんなにイチャイチャ、ベタベタされたら、さすがの僕達もイラッと来るもんね？
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
