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◎ALEX
SEVENTEENのジョシュアとチェリーの熱愛報道が出た翌日。
SEVENTEENの事務所は交際の事実を否定した。
チェリーの事務所と出版社から、異例の誤報による謝罪会見が行われた。
表向き、チェリー側によるSEVENTEENの囲い込みが失敗した、とのことで、彼女、及び彼女の事務所は窮地に立たされている。
ただの熱愛報道から、過去、彼女のしてきた黒い噂が、報道され、連日、彼女の事務所、彼女の周りを報道人が囲んだ。
会議室でのアンチームの定例会。
「ルーカスもえげつない」
芸能事務所であるなら、人気のある人物なら、黒いことが多少あるし、概ね、ソレは表に出ない。
今回、余すとこなく報道されてしまったのは、ルーカスの指示だろう。
「仕方ないでしょ？ルーカスはシスコンなんだから。」
リサが呆れたように呟く。
今回の件は、Aが丸っとルーカスに投げた。
"私の大切なジスを動揺させるなんて、居なくなっちゃえばいい。"
Aは、そう呟いたらしい。
それがそのまま、ルーカスに伝わっているだろうから…。
「珍しいな。Aがそこまで言うなんて…」
そう呟けば、リサはため息をついて、
「Aは身内に甘いから。多分、ジョッシュじゃなくて、他のSEVENTEENのメンバーでも、同じことね。」
と返す。
今回の件、アンチームのスタッフが動いたのは、否めない。
皆多少なりともコネやツテがあるから、一斉に動けば…最早収集がつかないだろうな。
「そう言えば、この間、タオルにぐるぐる巻にされたジョッシュがエスクプスに運ばれてたな。」
「あぁ、シャワールームに強制連行だったらしい。」
「ジョッシュ、Aの、言いつけ守らないから…。」
「ジョッシュも、懲りないよね。」
「あ、ソレ、見たかったなぁ。」
口々に話し出すスタッフに、リサと苦笑いする。
「SEVENTEENがダンスレッスン室を使ってる時に見られるかもね。」
リサが言うと、ニヤニヤしだすスタッフ。
「え、次、いつだっけ？」
「エスクプス、力持ちよね〜」
「あの時の、ジョッシュの顔、凄かった〜」
楽しげに話すスタッフ達に、ため息をつく。
コイツラ、かなり面白がってるな。
まぁ、確かに、Aが絡んだ時のジョッシュは、面白いんだけどな。
「さて、皆、持ち場に戻ろう。」
パンと手を叩いたリサの言葉でスタッフたちは会議室をあとにした。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
