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昨晩、アレックスのおかげで、やっとAの、待つ家に帰れた。
待つ家って単語いいよね？
夫婦みたいで！
国内にいるのに、会えなくて、ずっとお預けだったから、そりゃ、張り切っちゃうよね。
仕事で疲れてるでしょ？ってAは言うけど、それとこれは話が別。
だって、僕はまだ若いし。
だいぶ、我慢したし。
可愛い彼女が愛しくて愛しくて。
触れ合いたいのは仕方ない。
戸惑いつつも、結局は、僕を受け入れてくれるA。
無理させちゃったかな？
ごめんね、でも、止まらなかった。
ホントは一日だって、離れたくないから。
やっぱり、僕達は一緒にいるべきだよね。
離れたら、その分だけ、彼女が大変になっちゃうし。
いつも僕より先に起きるAがぐったりと僕の腕の中にいる。
可愛い彼女の髪に、額に、瞼に、頬に、キスしていたら、
「ジス、」
と名前を呼ばれた。
「おはよう。A」
そう言って、唇にキスしたら、顔を抑えられた。
僕の顔を抑えた彼女の手を取って指を絡めていたら、
「おはよう…ジス、ちゃんと寝れた？」
疲れた声で彼女は聞いてくるので、
「うん、スッキリ爽快。」
そう答える。
「え、スッキリ爽快？え、グッスリの間違いじゃ？」
Aは、そう呟く。
間違ってないよ。スッキリ爽快。
彼女の力の入ってない体を抱き寄せる。
柔らかい、温かい、良い匂いだなぁ。
The 女の子って感じ。
メンバーは嫌いじゃないけど、寮や居室は、男臭いし。
まぁ、男臭くなかったら、それはそれで問題あるか。
まだまだ抱きしめていたかったけど、Aも仕事があるみたいで、仕方なく起きて、支度をする。
「ジス。行ってらっしゃい。」
って、Aにハグしてもらい、
「なるべく早く帰ってくるからね。」
と彼女にキスをして、仕事場へ。
▽
「ヒョン、やっぱり、今日はキレッキレだね。」
ミンギュにそう声をかけられ、笑顔を返す。
「Aさんのところに帰ったヒョンは、次の日絶好調だもん。」
ジュナが苦笑いして、呟く。
「当たり前じゃん。」
そう言いながら、笑う。
メンバーがAとのことを認めてくれていて、嬉しいな。
メンバーに嫌な顔をされないAの人徳もあるけどね。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年8月20日 0時
