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寝室の温度はちょっと寒いくらいが丁度よい。
Aは、僕が居るときは、僕に合わせてくれるから、それに甘えて、エアコンの温度はちょっと低く設定する。
風邪をひかない程度ね。
別に僕が暑がりだからじゃない。
ちょっと寒いと、寝ている無意識のAが暖かさを求めて、僕に抱きついてくれるから…。
Aは、僕が暑がりだと思っているかもしれないけど。
ほら、今日も。
ちょっと寒く設定しているから、暖を求めて、彼女の腕が僕の体に回る。
Aが冷えすぎないように、彼女の身体をしっかり、抱きしめる。
うん、温かい。
寝る時、はじめは手を繋いでいた。
だけど、それじゃ、味気なくて。
試行錯誤の末、辿り着いたのは、Aから、擦り寄ってくれるエアコンの温度設定を低くすること。
誰得？もちろん、僕得。
Aは、ぬけたとこがあるから、気づいていない。
彼女が気づかないように、注意してるけどね。
柔らかくて、温かい彼女の身体を、制限なく、抱きしめられるのは、彼氏の特権だよね。
ついつい、彼女の服の中に手が伸びてしまうのも仕方ない。
「ん、…ジス？」
咎めるように名前を呼ばれた。
あ、起きちゃった？
「…なに？」
「…」
あ、寝てるみたい。
彼女の体は温かい。
彼女の温もりを感じられて、幸せだ。
エアコンの設定温度をいじる方法を考えだした僕は天才かもしれない。
▽
「…あれ？」
翌朝起きたAは、僕に抱きついていたのが、不思議なのか、そう呟いて首を傾げる。
最近は毎朝だもんね。
僕は寝たふりをして、彼女の様子を窺う。
「ん〜、おかしいな」
小さく呟きながら、彼女は寝室を出ていく。
彼女にバレるまで、暫くは、寝室の温度を低く設定しよう。
…
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ちな(プロフ) - シウさん» コメントありがとうございます。毎日、UPできるよう、がんばります〜! (2022年7月31日 18時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！毎日楽しみが増えてとっても嬉しいです！ホントありがとうございます！！ (2022年7月31日 10時) (レス) id: 633c1e8dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年7月18日 10時
