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やらかしたジスは、反省してるみたい。
"やらかさないで"って約束をしなかった兄の落ち度ではある。
あの人の協力の下、生放送に出演させてもらった。
私達の衣装は、あの時の青いドレスとスーツ。
▽
〜エリーの音楽館〜
「この間ね、私、ロスの公演に行ったのよ。とっても良かったわ。Unnamedは私のお気に入りなの。」
司会者のエリーは、そう言ってウインクをする。
「ということで、今、話題のルーカスとアンです。」
エリーの紹介に二人で、手を挙げる。
「二人は恋人って今、話題になってるけど、実際はどうなの？」
エリーは早速、話題を出してきた。
ルーカスと私は顔を見合わせ、
「「ないです。」」
と答えた。
エリーは、私達が兄妹だと知っているから、私達の答えに吹き出した。
「そうよね、あり得ないわよね〜。」
そう呟くエリー。
「アンを恋人にすることは、あり得ないですね。どうして、そんな噂が出たのか不思議です。」
ルーカスは、眉を寄せて、そう話した。
私は兄の隣で首を傾げる。
「この間の韓国での、あぁ、今日の衣装はその時のね。最後で仮面の人が出てきたじゃない？その仮面のコとアンの雰囲気があまりにも恋人のソレだったらしいわ。」
エリーは、親切、丁寧に事の経緯を話した。
「それは…」
兄は言葉に詰まり私を見る。
「仕方ないですね。彼は私の恋人ですから。」
ふっと口元に笑顔を浮かべて私は答えた。
「え、」
ポカンとするエリー。
こんなに素直に私が話すと思わなかったんだろう。
「彼はBTSとのMVを見て、嫉妬しちゃったみたいで…」
私がそう話すと、エリーは、大爆笑する。
「あらあらあら、可愛い彼氏ね。でも、本当にそんな人いるのかしら？」
ちらりとこちらを見るエリー。
私は立ち上がり、合図をする。
仮面を付け、あの時のスーツを着たジスは、私のそばに来ると私を抱きしめた。
彼と指を絡ませて手を繋ぎ、ソファに座る。
「あら、貴方があの時の彼ね。初めまして。」
エリーの言葉にジスはペコっと頭を下げた。
「この通り、アンには、嫉妬深い彼氏がいるんです。僕と恋人は、あり得ない。」
ルーカスがそう話を終わらせた。
「ふふ、正体不明のUnnamedの彼氏も正体不明なんて、面白いわ。では皆さん、また次回…」
エリーがそう番組を締め、生放送は終わった。
この、エリーの番組の視聴率は鰻登り。
ネットでは、"仮面カップル"がトレンド入りしたらしい。
仮面カップルって…。
…
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ちな(プロフ) - シウさん» コメントありがとうございます。毎日、UPできるよう、がんばります〜! (2022年7月31日 18時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！毎日楽しみが増えてとっても嬉しいです！ホントありがとうございます！！ (2022年7月31日 10時) (レス) id: 633c1e8dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年7月18日 10時
