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私よりちょっと大きいジスの手は、優しく、私の手を握る。
この手が離れなければ、
この手を離さなければ、
私は彼と一緒に、居られるのだろうか。
ジスの思考はたまに不思議の国に旅立ってしまうけれど、私を大事にしてくれてるのは、わかる。
私には理解できない彼の思考は、たまにとても、突拍子もないことを考えているけれど…。
ジスの幸せはなんだろう？って、たまに考える。
ジスの居るアイドル？の世界は、私よりも綺麗な人や可愛い人がたくさん居る。
そんな世界に居て、ジスは何故私を選ぶのだろう？
私がもし、彼の"初恋"だったのだとしたら、"初恋補正"がかかっているだけ、と考えられるし。
ジスは"覚めない夢"を見ているのかも…。
私は別れたと思っていたのに、別れてないって彼は言うし。
出会ってからもう、何十年と続いている夢を終わらせてあげたほうがいいのかもしれない。
彼の幸せは、どこにあるんだろう？
って話をリサにしたら、リサがため息をついた。
「A、ソレ、本気で言ってる？ジスの幸せは貴女と居ることよ。」
リサに言われて、首を傾げる。
「ジスは貴女のことを心から愛しているから、手放さないし、貴女が離れることも認めない。そーゆうこと。」
リサはそう言うと、私の額を小突いた。
「なんで、リサにわかるの？」
そう聞けば、
「見ていればわかるでしょ？貴女のツアーに付いていくために彼は休みなく仕事をして、長期休暇を勝ち取ったでしょ。」
そうリサに言われて、"確かに"と頷く。
「彼がツアーの時は頻繁に連絡が来たって聞いたわ。」
"うん"と、頷く。
「今は、ステージの時以外、ずっと貴女の傍に居るじゃない。」
「うん、居るね。」
「普通、ただの彼氏、恋人程度ならそこまでしないわ。」
「そうなの？」
「あ〜、もしかして、Aは、ジス以外付き合ったことないの？」
「…ない。」
「ジス、あの子、大分、特殊よ？」
「それは、なんとなくわかる。」
「なら、彼を信じてあげなさい。」
「信じる？」
「彼の気持ちを素直に受け取りなさい。」
リサはそう言うと、「なかなか貴女も特殊よね」と、独り言をつぶやく。
うーん、よくわからない。
仮面がズレていないか確認して、ステージに上がる。
とりあえず、ステージをこなさないとね。
ジスの幸せについては、まだまだ考える時間はあるだろう。
…
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ちな(プロフ) - maさん» コメント＆応援、ありがとうございます。楽しんで頂けているようで、嬉しいです。はい。がんばります。 (2022年5月20日 23時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 続編おめでとうございます。更新いつも楽しみにしてます。これからも無理せず頑張ってください。 (2022年5月20日 23時) (レス) @page4 id: 279d3df2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - やはやはさん» 応援ありがとうございます。女子視点から見たら男の子は不思議をテーマに書いてます。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2022年5月20日 22時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
やはやは - いつも読んでます！このお話のジョシュアがめちゃめちゃ好きです！！これからも楽しみにしてます。！ (2022年5月20日 21時) (レス) id: 9f94b353bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年5月20日 14時
