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ジスがお泊りのお仕事へ行って、ドクに薬を貰って飲んで、１日寝た。
起きたら、もう夜で…。
身体のだるさは幾分良くなっていた。
熱も下がったようだ。
ん〜、早めに治りそうで良かった。
油断した。
夏風邪をひくなんて、いつぶりかしら？
ベッドの上で軽くストレッチをしていたら、枕元に置いたスマホが着信を告げた。
「…ジス？」
『うん。Aの愛しのジスだよ！体調良くなった？』
と明るい声のジス。
Aの愛しのジスってなんだ？
っていうか、彼、スマホ没収されなかったんだ。
「うん…少し良くなった…って、え、気づいてたの？」
"うん"と答えてから、ジスに気づかれていたことに驚く。
『僕が気づかないわけ無いじゃん？』
なんでもないことのように言うジスに
「…
と思わず、呟いた。
『A、なるべく早く帰るから、大人しく待っててね？』
ジスは何故かそう言ってくる。
日程が決まっているのにどうやって、早く帰るのだろうか？
「大人しくしてるから、ジス、お仕事はちゃんとしてきてね？」
"なる早"発言が不穏だから、そう彼に告げた。
「もともと手を抜く気はなかったよ？ただ、ほら、Aが心配だから…」
そう弁解をする彼。
心配だから…なに？
「ジスが帰宅するまでには治しとくから、お仕事頑張ってね。」
「うん！」
良い子のお返事が返ってきたけど、大丈夫かな？
ジスはお仕事はちゃんとするよね？
なんか不安だな。
何かたくらんでる？
でも、ジスも大人だし、大丈夫だよね？
▼
今日の撮影も無事終わり、フリータイムになった。
同室のミョンホはメンバーの部屋に出掛けてるから、部屋の中でAに電話しよう。
昼に送ったカトクの返事は来てないから…寝てるかな？
『…Jisoo？』
何コールかしたあとに出たA。
「うん、Aの愛しのジスだよ。体調良くなった？」
『Yes…少し良くなった…え、気づいてたの？』
素で本当のこと言っちゃうAが可愛い。
「僕が気づかないわけ無いじゃん？」
『…
小さく悔しげに呟かれるけど、聞こえてるよ。
なるべく早く帰るから。と言ったら、ちゃんと仕事をしましょうと返ってきた。
お仕事はきちんとしますよ、僕だって。
話した感じ辛そうでもないから大丈夫そうだな。
看病したかったんだけど…まぁ仕方ないか。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年4月14日 7時
