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◎YG
なにがどうしてそうなった！と叫んだとしても、起きてしまったことは仕方ない。
幸いにしてAは意味がわからないと首を傾げるだけで済んだから良かったけれども…。
彼女専属スタッフのアレックスとリサからは厳しい視線をいただいた。
まったく、ウチのマンネはやらかしてくれる。
「で、何がどうしたらそうなるんだ？」
額に手を置いてそうジョングクに聞くナム。
ジョングクは首を傾げた。
「Aには前、断られたはず、だよな？」
俺がそう言うとジョングクは眉を寄せ、
「ヒョン、前は前。今は今だよ。」
と言った。
「前俺は良い男じゃなかったから…男を磨いた今は彼女にOKを貰えるかもしれないでしょ？」
「だからその男を磨くってなんだ？」
「俺、女心と女性の扱いを学ぶために沢山の女と付き合ったんですよ。今は前よりずっと女心がわかるし、女性の扱いも上手くなったはず！」
「「あぁ、それで！」」
ニコニコと話すジョングクにナムと二人頭が痛くなった。
色んな女と付き合ったのはそう言う理由があったからか。
「ユナも良い男になったって言ってたし、俺、前より良い男になったでしょ？」
キラキラと目を輝かせるジョングク。
良い男ね。確かに魅力は増したかもしれないが…。
「ユナ…が、何かお前に言ったのか？」
ナムがそうジョングクに聞く。
ユナは、俺達専属のメイクスタッフだ。
ジョングクは彼女を姉のように慕っていた。
「前、彼女に断られて落ち込んでいたら、"良い男になって見返したら良い"って。良い男になるにはどうすればいいの？って聞いたら、"色んな経験を積んで大人の魅力ある男になりなさい"って。だから、俺色んな女と付き合って、色んな経験をつんだんだ。」
ユナのアドバイスは概ね間違っていない。
ユナのアドバイスの解釈をジョングクが間違えただけで…。
ナムが特大のため息を吐いてから、
「まず、大前提で、彼女には彼氏が居ると俺は聞いているんだが…ヒョンあってます？」
と聞いてきた。
Aは未だにジョシュアと付き合っているそうで、ルーカスからの話ではUnnamedとして彼女がメディアに出る時は常に仮面を付けたジョシュアが傍にいるらしい。
「あ、あぁ。Aには彼氏が居るし、二人は仲が良いみたいだ。」
「なら、ジョングクにチャンスなんて無いじゃないか。」
ナムの言葉にジョングクはガーンとショックを受けた顔をした。
え、今更？お前今更ショックを受けるの？
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年4月14日 7時
