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◎570 ページ30

◎Hwasa





今日はコンサート会場にいつもより多くの警備員とマスコミが集まっていた。
ざわっと空気が震え、高級車から出てきたルーカスと仮面を付けたUnnamedと彼女の彼氏。
沢山のフラッシュがたかれた。
Unnamedは出迎えに出ていた私を見ると、

「Hwasa!Thank you for the invitation!(ご招待ありがとう!)

と声を上げ、私にハグしてきた。
私達を見ていたスタッフ、マスコミはどよめいた。
私と彼女がハグをするほど仲良しという情報は持っていなかったのかな。
一度しかコラボはしてないし、彼女に会うのはもっぱら彼女の事務所だったし。
でも、例えコラボ相手だとしてもUnnamedは簡単に招待に応じてくれるわけじゃないから、自身のコンサートに彼女が来るということは、彼女と親しい関係を築いてるって周りにアピールできるんだよね。


多分、私以外には聞こえていないだろうがアンの彼氏(セブチのジョシュア)の舌打ちが聞こえた。
アンが私をハグしたのが気に入らなかったんだろうね。

「Hwasa、Nice to meet you.」

アンを自分の方に抱き寄せ、そう言うジョシュア。

「…You, too.」

一応、周りの人の目があるので彼にはそう返す。

以前仮面をつけていた時、彼がジョシュアだって全然気づかなかったよ。
でも、一度わかってしまえば…。
アメリカ人のアンがあんなにも韓国語をベラベラに話せるのも、ロスが本拠地のはずのアンが韓国事務所に居るのも、全てがコイツ…ジョシュアのためだって気づいた。

軽く挨拶をして彼らはスタッフの案内で会場に入っていった。

ステージの準備のための控え室で

「うわ〜、本当に来てくれた…彼女とっても良い匂いした〜。」

「凄い、凄い。」

「いつもよりカメラ多いと思ってたのよ。」

フィインやオンニ達がそう騒いでいた。

「ねぇ、ファサ、アンは呼ばなかったの?」

首を傾げてフィインは聞いてくる。
アン=Unnamedだけどね。
皆は知らないから…。

「あ〜、あの子は忙しいんだって。また別の機会に来るってさ。」

そう答えた。

「そうなんだ。残念〜」

「でも、Unnamedとルーカスが来てくれたよ!凄い事だよ?」

「頑張らないと…」

オンニ達が上手いこと話を変えてくれた。
さぁ、アンも見ているし、最高のステージにしなきゃね。








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設定タグ:セブチ , ジョシュア , SEVENTEEN
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作者名:ちな | 作成日時:2023年4月14日 7時

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